DISC REVIEW
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音源リリース前から"覆面バンド"としてライヴ活動を続け、じわじわと知名度を広げている6人組。ツイン・ヴォーカル体制に加え、パフォーマーやDJを含む編成で、昨年5月にミニ・アルバムで鮮烈デビュー。そして、約11ヶ月ぶりになる2ndミニ・アルバムがここに到着した。彼らの魅力は本格的なラップとメロディアスなヴォーカルとの掛け合いで、ポップ性に長けたキャッチーさは聴き手を選ばない。ヘヴィ且つエッジの効いた演奏と、宙空を飛び交うエレクトロとのバランスもよく、バンド感と電子音がうまく混ざり合っている。音楽的にはミクスチャー・ロックからダンス・ミュージックまで楽曲によって自在なアプローチを試み、風通しのいい曲調が揃っている。フロアで暴れたくなるものから、自然と身体を動かしたくなる楽曲まで、今作においても多彩な攻めを披露。特にラスト曲「Darling」は壮大なバラード風の曲調でじっくりと聴かせてくれる。 荒金 良介