この日私の一番のお目当てはなんと言ってもこのSKINDRED!ライブ直前にVo.のBenjiにインタビューをしてきたが、とても優しい目をした、素敵な人物だった。
BEACH STAGEは足場が悪く、砂埃が凄かったため、パンチングブーツには砂が入って大変でした(笑)ライブの20分くらい前からフロア前方でスタンバっていたら、周りが激ロックのお客さんだらけだったのには納得!この日唯一の激ロック的なラウドロックバンドはSKINDREDだけだったし、激ロックでもヘビーローテーションされているアーティストだ。
ギターのフィードバック、サンプリングからライブはスタート。一曲目は「Roots Rock Riot」だ。前方では早速のモッシュ!Benjiの存在感は、さながらPUBLIC ENEMYのチャック・Dのよう。
「Babylon」が始まると、後ろの方でチルアウトしていた人達もどんどん前の方に来て踊り始めた。しかし、正直なところ歌以外の演奏に圧倒的にパワーが欠けている。ラウドロックでこのパワー不足はかなり大きな問題ではないだろうか?
「Everybody OK? Yeah!Ah!Oi!Oi!」と、Benjiがフロアを煽りかけ合いが起きた後、「Ratrace」だ。とてもパワーのある名曲なのだが、メロディーの部分とガナりの部分の差が激しく、Benjiは忙しそうで、ライブだと大変な曲なのだな~と思った。フロアは思い切りジャンプで応えており、テンションはとても高い。
「Trouble」では一人一人に語りかけるように歌いあげ、「Rude Boy For Life」へ。その後、THE SPECIALSの「Message To You Ruby」がサンプリングされ、「State Of Emergency」のさわりへ。しかし「State Of Emergency」は演奏されず、「Destroy On The Dancefloor」へ。歌にはボイスチェンジャーが使われた。
ラストは「Nobody」!メンバー、フロア全員がジャンプに身を任せ、ライブは終了。
Benjiは思った通りの華やかさと存在感が有り、リスナーを一つにまとめる、とても力のあるヴォーカリストであるのは間違いないということを確信したが、SKINDREDの素晴らしさはなんと言ってもその楽曲の良さにある。その楽曲の良さの部分が、楽器面で十分に表現されていなかったのはとても残念だった。SKINDREDはラウドロックの未来を担うに相応しい、とても重要なバンドであると信じているので、ライブでの演奏面が改善されていくのを期待したいところだ。
KAORU
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