ライブ前のセットアップをメンバー自らやってしまうところからも、彼らの職人気質なところが見て伺える。
それにしても人が多い。想像していた以上に人が多い!MUTEMATHだけは絶対にステージの近くで見ようと決めていたが、まったく前に進めないので、諦めてやや後方から観戦することに。
ステージの後方から照明に照らし出されたメンバー4人の姿は神々しく、それだけで感動してしまったのだが、1曲目にプレイしたのが「CHAOS」だったことでヴォルテージはいきなり最高潮。その後は「TYPICAL」などMUTEMATHの楽曲の中でも比較的、歌メロディーを重視した曲をセットリストの前半に配置させ、まずはオーディエンスをがっちり掴んだ。
ヴォーカル、Paul Meanyがキーボードの上に立ち上がり、トレードマークでもあるキーター(ギターの形をしたキーボード)を持ってギュイーーーンとアレンジをかますと、オーディエンスからは"待ってました!"とばかりに「うおおお!!」と歓声があがる。
後半は技の見せ場。会場は、ビリビリと電気が走るようなキーボードと、まるで命を持った生き物の鼓動のように躍動的なリズムを打ちこんでいくドラムが絡み合う異空間となるのだ。ベース音もブリブリで、体がえぐられるみたい。 Darren Kingのドラムが特に凄まじくて、さらにDarrenのドラムに合いの手を入れるかの如く、分解したドラム・パーツをキーボードに乗せPaulまでもがドラミング!ブルーマンにも負けないリズム職人だ!最高!オーディエンスからも歓声と拍手が止まらない。彼らのサウンドと魂が共鳴していくような感覚だ。
まさに彼らは「異次元のライブパフォーマンス集団」だった。サマソニの2日間で最も良かったバンドを挙げるとするなら、迷わずMUTEMATHだ。再来日を祈願!!
MAY-E
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