真っ赤なライトで照らし出されたステージに登場したのは皆さんお待ちかね、LOSTPROPRHETSだ。フロントマンでありヴォーカリストのIan Watkinsが登場するなり、会場はひと際大きな歓声に包まれる。
口ひげをたくわえ、目の周りに真っ黒なアイラインを施したIanはデビュー当時と比べすっかり別人に。だが、真っ黒なスーツ、そして蝶ネクタイすらも様になる相変わらずのイケメンだ。オシャレマイク(マイクもマイクコードも白!)と、カールした長めの髪をやたらと気にする仕草がとてもとても目についたが・・・それでも彼のヴォーカルは常にパワフルで安定感もあるので良しとしよう。
演奏力が一昨年のサマソニよりうんと上達している。さらにスクリームを用いたり、サウンドのエレクトロニック感を強めたアレンジも◎だ。曲と曲の間もドラムがリズムを打ちこんでぐいぐいと引っ張っていくなど、曲の世界観を損なうことなく次の曲へするりと展開していく様は素晴らしく、セットリストも完璧だったと言える。
特に後半の「ドラゴン忍者~BURN BURN」あたりは息を呑むほどかっこよかった。
特に全身シルバーの衣装をまとったJamie Oliver(Keyboards/Turntables)の活躍といったらない。DJとキーボード・プレイの大胆さもさることながら、Ianが客席に降りてオーディエンスをさらに沸かす中、Jamieはマイクを握り締めてスクリィィーーム!!
バンドから発せられるエネルギーというものを、この日見たアーティストの中で一番感じたのがこのLOSTPROPHETSだった。
MAY-E
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