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LIVE REPORT

SUMMER SONIC 2010|THIRTY SECONDS TO MARS

2010.08.07 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ

Writer MAY-E

閃光のような照明の中、スタッズをあしらった鎧のような衣装で登場したフロントマンのJared Leto。07年のサマソニでは着物姿で登場してファンを驚かせたJaredだが、今回は彼自身がファンだというイギリスの女性デザイナーRachel Barrettが手掛けた衣装をチョイス。最近では、あのLADY GAGAも愛用していることで知られているRachelの衣装だが、サード・アルバム『This Is War』の"戦争"というテーマにぴったりであるということでこれを選んだのだとか。

ライヴ自体にも『This Is War』のコンセプトが取り入れられていて、この日のセットリストはアルバムと同様に「Escape」~「Night Of The Hunter」でスタート。熱狂するオーディエンスに拍車をかけるように、人気曲「Attack」を早々に投入。「ニホーン!」というJaredの掛け声あり、サビではオーディエンスにマイクを向け、たっぷりのため感やアウトロもアレンジするなど、ニクい演出が随所に組み込まれていた。
神々しさに溢れていた序盤から一転、突然"通訳が出来るやつ、上がってこい!"と言い放ち、なんと男の子を一人ステージに上げてしまう。通訳を介して長々とオーディエンスとコミュニケーションを取っていた。

続く「This Is War」では、スタッズの衣装を脱ぎすて、タンクトップ姿に。再び前作から「The Kill」ではステージを降りてファンの目の前へ。出来るだけ多くのファンと触れ合おうとするその姿は、どこか勇ましくもあった。ラストの「Kings And Queens」では、50人程のファンをステージに上げて、大合唱に導いた。
アルバム『This Is War』は、世界各国からネットを介して1万人ものファンを集め、Jared本人の指導の元コーラスや拍手などをレコーディングしたり、ブックレットにもファンの写真をコラージュするなど、ファン参加型の作品だった。このユニークな制作過程からも分かる通りに、Jaredをはじめバンドの想いは"全てをファンと共有すること"。今回のライヴも、その想いが表れた、バンドとファンの距離が驚くほど近いものとなった。1時間ほどの持ち時間がありながらイントロ含め7曲とは少なすぎる気もするが、ファンにとって特別なライヴとなったに違いない。

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