INTERVIEW
30 SECONDS TO MARS (Jared Leto)
2013.05.16UPDATE
Member:Jared Leto (Vo/Gt)
Interviewer:MAY-E Interpreter:Rei Shishido
NASA(米航空宇宙局)とタッグを組んで新曲「Up In The Air」の音源を宇宙から解禁するという、前代未聞のニュースで世界を驚かせている30 SECONDS TO MARS。本国アメリカでのゴールド・ディスクをはじめ、世界12カ国でゴールド/プラチナム/ダブルプラチナム・ディスクを獲得している前作『This Is War』から約3年振りとなる4thアルバム『Love Lust Faith + Dreams』が遂に完成した。今作は、タイトルにある<Love=愛>、<Lust=欲>、<Faith=信念>、<Dreams=夢>の4つのチャプターから成る、シネマティックなコンセプト・アルバムだ。今作が生まれた背景を、メンバー3人に伺った。
-インタビュー、よろしくお願いします。
やぁ、たった今LAでミュージック・ビデオの撮影を終えたところさ。
-日本とは、2011年9月に来日して以来ですね。帰国してからこれまでの間、どんなスケジュールを送っていたのでしょうか?
この2年間は新しいアルバム作りにとりかかっていたよ。アルバムが完成した今はツアーに飛び出すのがただ楽しみだ!
-ニュー・アルバム『Love Lust Faith + Dreams』の完成、おめでとうございます。アルバムを通して、ストリングスを用いた壮大なオーケストレーションを聞くことが出来ますね。エレクトリカルな現代的要素とストリングスの古典的な音色が見事に共存していますが、サウンドの面で拘ったポイントや、新たな挑戦があれば教えてください。
使用した楽器は、かなり多いね。半分以上がそうだと思うよ。僕はクラシックな楽器の音と現代的な音の真逆の組合せが大好きなんだ。
-4つのチャプターに分かれた、コンセプト・アルバムですね?
その通り。このアルバムは新しい旅立ちなんだ。この2年半の間に起こった様々なことを乗り越えて、今新たなスタート地点に立っている。色々なことを見て成長したこと、学んだことを胸に刻んだ、全く新しいスタートだと感じているよ。
-「Pyres Of Varanasi」は民族的な楽曲に仕上がっていますが、タイトルの通りに、インドのバラナシの火葬についての歌われた曲ですよね?実際に、バラナシに足を運んだのですか?
行ったよ!そして、そこでこの曲を書いたんだ。その通り、死者を火葬する儀式についての曲だよ。この曲は僕がインドから受けたインスピレーションについての曲だ。
-今作は「生」と「死」がテーマとなっているようですが、いかがでしょうか?これまでは人生での経験や、前作では訴訟問題など、いろいろなことが制作のきっかけとなっていますが、今作では特にどんなことにインスパイアされたのでしょうか?
いい質問だね。多くのことを、僕は旅によって得ていると思う。世界中を旅して、様々な土地を訪れ、そこでの人々との交流や、現地で目にするアート……そういった経験が全て良い影響を僕に与えてくれるんだ。日本も大好きだよ。原宿の人たちは面白いし、日本のアートも面白い。古いお寺や神社にも興味があるんだ。僕は、音楽よりもそういった文化や芸術からの影響が大きいのかもしれない。日本っぽいビデオもあるんだよ。見たかな?ところで、原宿のクレヨンハウスってレストラン知ってるかい?凄くヘルシーで信じられないくらい美味しいから、君も絶対に行くべきだよ!旅行用ガイドブックには載ってないところなんだ。旅行客がいない、日本人しか知らないお店なんだ。行って感動したら感謝のメールをしてくれよ(笑)。
-日本語は話せるのですか?
Hai…No.嘘だよ。あぁ、もっと日本語が話せたらなぁと思うよ。本当に日本が大好きなんだ。
-前作に引き続き、U2やTHE KILLERSを手掛けたSteve Lillywhiteをプロデューサーに迎えていますね。
ほとんどの曲は僕がプロデュースしたんだけど、4曲くらいを彼がやったかな。前作でも一緒に仕事をしたし、彼が僕らに合うっていうことはわかっていたよ。知っての通り、彼はU2やTHE ROLLING STONESなんかの大物も手掛けているし、素晴らしいプロデユーサーなんだよ。あ、でもちょっとクレイジーな人だよ。
-アートワークがポップですが、楽曲とどうリンクしているのでしょうか?
Damien Hirst(イギリスの現代美術家)は驚異的なアーティストだ。一緒に仕事ができて、とても名誉あることに思ったよ。とても気に入っているよ。いつかはMurakami(※村上隆)にもやってほしいなぁ。