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INTERVIEW

30 SECONDS TO MARS

2010.07.12UPDATE

2010年07月号掲載

30 SECONDS TO MARS

Member:Shannon Leto(Dr)

Interviewer:ムラオカ  Interpreter : 染谷 和美

-ホテルにチェックインしたばかりなんでしょう?すみませんね、お疲れのところ。

そうなんだよ。さすがにちょっと眠いけど、まぁ大丈夫。

-15分のインタビューと言われていますから、少しの間だけお付き合いください。

ノー・プロブレム!!

-今はヨーロッパでフェスティヴァル・ツアー中だそうですね。どんな調子ですか。

あぁ、フェスティヴァルを回るツアーだ。準備は万端だ。実は、ツアーの初日・・・フェスの第一弾が、えぇと・・・明日・・・だよな。うん、明日だ。Rock-Am-Ring。ドイツのそれが一発目なんだ。

-いいショウになりそうですか?

バッチリさ。俺も準備はできてるし、バンドも準備OKで、フェスでのプレイを楽しみにしているところだ。フェスと言えば、ヨーロッパのもそうなんだが、日本にもまた行けるんで、それもまたエキサイティングだよな。

-SUMMER SONICですね。

そう、SUMMER SONIC!

-前にも出演していますね。3年前・・・ですか?

あぁ。

-何か覚えています?たぶん、すごく慌ただしい滞在だったと思いますが。

そう、そう。あっと言う間だった。でも、SUMMER SONICの規模の大きさは印象に残ってるよ。デカかったよな・・・。

-それに暑かった・・・。

あ~、そうだ。そう、そう、暑いなんてもんじゃなかった。思い出したよ。

-その中でジャレッドが着物なんか着て・・・。

あぁ、古いキモノね。あれはイカシてたな。

-今度のSUMMER SONICは日本のファンとしては久しぶりに観る30STMのショウになります。楽しみに待っている人も多いと思いますよ。

そうなんだよな。アルバム制作に2年近くかかって、その制作中に色んなことがあったもんだから・・・。ほら、訴えられちゃってさ。3千万ドルの訴訟だぜ。しかも訴えてきたのはレコード会社とくる。あれは本当にストレスだった。でも、そのストレスがアルバムには逆に付加価値になったっていうか、ああいう出来事がなかったら、こういうアルバムはできてなかったと思うんだよね。『This Is War』っていう今度のアルバムは・・・、そもそも『This Is War』(※これは戦争だ)なんてタイトルからして、一連の出来事があってこそいついたわけでさ。本当に色んなことがあったが、それがいちいち、今回の曲の創作の力になり、ひいてはアルバムにつながっていったことになる。今となってはもう、嫌な思いをしたことも含めて俺たちの経験してきたことを、曲を通じて皆と分かち合うのが楽しみでしょうがない。ワクワクしてるよ。今度のアルバムは、今までの俺たちのアルバムと大きく違っている。まず、エレクトロニクスを大々的に取り入れているということ。1stアルバムがそうだったんだが、今回、それをかなり復活させているんだ。かと思うと、思い切りシンプルにそぎ落とした、生々しい曲もある。それと・・・、大人数で手拍子したり足踏みしたり歌ったりしてるのとか・・・。

-えぇ・・・。

聴いた? あれは俺たちがロサンゼルスでやったイベントで、サミットって呼んでるんだけど、世界各地から飛んできた人たちがアルバムのレコーディングに参加してるんだ。ほぼ全部の曲で、1つの楽器のようにして使っている。あとは・・・坊さんのお経の声とか、家の上を飛んでく鳥の声とか、庭の虫の声とか、そんなのも録音して使ってる。いわゆる日常を表現したかったんだよ。今までの俺たちのどのアルバムよりも、今回は生活感があると思う。だから、ライヴも今までよりずっとこう・・・コミューンっぽい雰囲気になるんだ。今まで以上に、オーディエンスと共にその場を分かち合っている感覚がある。その一体感を、日本でも味わえるといいな。

-その、ロサンゼルスのサミットには、参加したかった日本のファンも大勢いるでしょうね。

でも、ほら、デジタル・サミットってのも実施したから、日本からもそれで参加した人もいるはずだよ。1つの曲で10カ国から人が参加してるのもあるくらいでね。

-アートワークにも、2000人のファンの写真がコラージュされたものがありましたね。COBRA STARSHIPのGabeも映っていたりして・・・。

あぁ、俺たちの友達や家族も含め、写真を送ってきた中から先着2000人を載せたんだ。あれはたぶん、また募集すると思うよ。