INTERVIEW
30 SECONDS TO MARS
2010.09.27UPDATE
Member:Jared Leto(Vo&Gt) Tomo Milicevic(Gt)
Interviewer:MAY-E
-SUMMER SONIC10、お疲れ様でした。SUMMER SONIC1007では、Jaredが着物を着て出演しましたが、今年はスタッズの衣装でしたが、あの衣装はどういうコンセプトだったのですか?
Jared Leto(以下J):あれは、Rachel Barrettっていうイギリスの女性アーティストがデザインした衣装さ。彼女の作品を俺はとても気に入っていてね。サード・アルバム『This Is War』が持つ“戦争”というテーマにもぴったりだと思って選んだんだよ。
-なるほど。ショウの合間にはオーディエンスと頻繁にコミュニケーションを取るなど、ファンとの距離がとても近いショウになりましたね。
Tomo Milicevic(以下T):ああ、オーディエンスとああやってコミュニケーションを取ることは、俺たちがいつもやっていることさ。もちろん、キッズをステージに上げる事もね。
J:俺は、オーディエンスの中に自分が溶け込むような感覚が得られないと満足できないんだよ。
T:その通り。オーディエンスにも、人生で最高のショウだった!って心から思ってもらいたんだよ。それが出来ないショウは失敗だと言えるね。
-そういう思いが伝わるショウだったと思います。ショウの後にはキッズから熱いコメントが送られたと思うのですが。
J:ああ、色々なところで“ありがとう!”とか“良かった!”とか、ポジティヴなリアクションを沢山もらっているよ。今回のショウとアルバム『This Is War』は、俺たち自身にとっても、とても重要な意味を持つものだった。それに、新しいファンにも聞いてもらいたいという思いが強かったから、そういう意味でもとてもエキサイティングなショウになったと思う。
-そうですね。サミットと呼ばれる300人ものファンを集めてコーラスや手拍子などをレコーディングしたり、アートワークにも同様に2000人のファンの写真がコラージュされているなど、ファンとの距離が近いのはショウだけでなく、サード・アルバム『This Is War』にも表れていますね。
T:そうだね。サミット自体は、ネットを介して世界各地から参加したファンを合わせると1万人くらいになると思う。
-へぇ、そんなに沢山のファンが参加したんですか。ファンからのアルバムへのリアクションもいつも以上に大きかったのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
J:確かに、他国では一番良い結果を残せたアルバムだよ。日本ではまだまだだけどね。まだ始まったばかりって感じだ。
-このサミットとは、レコーディング以外に具体的にどんなことが行われているんですか?
T:このサミットは、Jaredのアイデアなんだ。レコーディングの最中も、俺たちはどうすればより多くの人に曲が届けられるだろうかって考えていたんだ。ファンの皆に、アルバムに参加している気分を味わってもらい、レコーディングを通して皆と分かち合ってもらいたくてね。
LAのサミットは、ファンに現地に集まってもらった。その他にも、俺たちがグローバルサミットやデジタルサミットと呼んでいるネットを通じて世界中のファンに参加してもらったサミットもある。東京のファンもいたよ。そうやってファンに参加してもらったことで、最終的な音の仕上がりも随分変わったと思う。
-なるほど。今後もサミットを続けていく予定ですか?
J:分からないな。
T:一回きりという気もしているけど・・・今後続けていくかはまだ分からないね。
-歌の指導なんかも、Jared本人が行ったんですか?
J:そうだよ。
T:Jaredがステージに上がって、まるでオーケストラの指揮者のように、ファンの皆に細かく指示を出したんだ。まぁオーケストラは楽譜を使うだろうけど、俺たちもそれと同じくらい緻密に指示を出したよ。ここは誰がどういう風に歌うってことをジャレッドが細かく説明していくのさ。サミットの現場は、ある意味コンサートみたいなものだったよ。ライヴのような雰囲気もあったしね。もちろん、通常のライヴよりも静かではあったけれど。グローバルサミットの参加者には、インストラクションDVDで同様に指示を出したんだ。
-なるほど。サミットという新たな挑戦もあった今作『This Is War』は、メロディーを含むヴォーカル面はセカンド・アルバム『A Beautiful Lie』より更にエモーショナルに、そしてダイナミックになったと思いますが、サウンドはファースト・アルバムのエレクトリックなテイストが戻ったように感じました。
J:その通りだね。『This Is War』は、俺たちの新しい始まりだと思っていた。俺たちが一歩先に進める為のアルバムにしたかったんだ。そういう意味で、ありったけの要素をこのアルバムに詰めこんだよ。だから、このアルバムは俺たちにとって最重要アルバムと言える。生きるか死ぬかってくらいのね。