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INTERVIEW

THIRTY SECONDS TO MARS

2018.05.23UPDATE

THIRTY SECONDS TO MARS

Member:Jared Leto(Vo/Gt)

Interviewer:山本 真由

THIRTY SECONDS TO MARSが、約5年ぶりのニュー・アルバムをリリースする。その名も、ズバリ"America"! THIRTY SECONDS TO MARSというバンドが持つスケール感と、アメリカ合衆国という国が持つパワフルな面がガッチリと結びついた、ダイナミックで美しい作品となった。これから公開予定のドキュメンタリー作品"A Day In The Life Of America"と対になっているという今作。音楽のみならず映像やアートワークなどでも新たなチャレンジを続ける彼らは、今作にどのような想いを込めたのか。フロントマンのJared Letoに訊いた。

僕たちはいわゆる伝統的な"ロック・バンド"だったことはないし、自分の音楽をEDMだとも、ポップだとも、実際はロックだとも思ったことはない


-まずはニュー・アルバム『America』のリリース、おめでとうございます。前作『Love Lust Faith + Dreams』(2013年リリースの4thスタジオ・アルバム)から約5年ぶりの新作ということになりますが、その間のバンドの活動についてうかがってもよろしいでしょうか。

兄(Shannon Leto/Dr)と僕はこの5年間、このアルバム制作に取り組んできたんだ。その間、僕は映画の仕事やドキュメンタリーのプロジェクトも並行してやってきたよ。

-そして、ついにここ日本でもリリースとなる『America』ですが、前作はエレクトロ・サウンドをふんだんに用いつつも、実験的要素も強かった作品ですが、今作ではそれらがより洗練され、迫力を増したスタジアム・ロック・アルバムとして完成されている印象を受けました。今作で目指した音楽性とはどんなものなのでしょう?

僕は常に実験的なサウンドを追い求めているし、それはこのアルバムを作るときのゴールでもあったんだ。面白いことに、僕と兄は子供ながらにTHE WHOやLED ZEPPELINを好きでよく聴いてて、そんな彼らはロック・バンドなのにいろんな楽器やサウンドを試すことに対して恐れがなかった。僕たちはいわゆる伝統的な"ロック・バンド"だったことはないし、エレクトロニックの要素もたくさん取り入れてきている。自分の音楽をEDMだとも、ポップだとも、実際はロックだとも思ったことはない。ただ自分が本物だと信じる音楽に忠実でいるだけさ。

-現在、今作を携えてヨーロッパと北米でのツアー"The Monolith Tour"を敢行中ですが、ツアーの手応えはいかがですか?

今回のツアーは今までの中で一番大掛かりで、エキサイティングなツアーだよ。僕らのショーは冒険心とエネルギーに溢れてる。毎晩がお祭りみたいな感じでオーディエンスの反応も本当に素晴らしい。毎晩ステージ上で兄の横に立ちながら、この素晴らしすぎる経験に畏敬の念を抱いているよ。このツアーは本当に夢みたいだ。

-来年以降、日本を含むワールド・ツアーを開催する予定はありますか?

日本ではたくさんの時間を過ごしたし、日本の人々も文化も大好きなんだ。もちろん日本でもツアーをしたいと思っているよ。

-「Walk On Water」のミュージック・ビデオは、今作に伴って制作されたというドキュメンタリー作品"A Day In The Life Of America"(2018年公開予定)がもとになっているようですが、このドキュメンタリー作品はアルバムと同時に制作が決まっていたのでしょうか?

"A Day In The Life Of America"という作品はこのアルバムとセットになってるんだ。この美しい国(アメリカ)の情景を捉えるために、全50の州と、プエルトリコ(自治連邦区)と(ワシントン)D.C.で撮影を行った。僕らの国、アメリカが提供できるすべてを探求してみたかったし、それぞれに違う部分を見せながらも、バラバラの個性を持っている僕らがひとつになれる繋がりがあるってことを示したかったんだ。このアルバムは、そのドキュメンタリーのサウンド・トラックの役割を担っているのさ。