30 SECONDS TO MARS

2010.07.12UPDATE

2010年07月号掲載

Member：Shannon Leto（Dr）

Interviewer：ムラオカ　　Interpreter : 染谷和美

－今回は特に、様々な経験を経て出来上がったアルバムで、それもあって『This Is War』というタイトルになった・・・という話でしたが、となると、あなた方がこのアルバムで最も伝えたいメッセージは、どんなものですか。

メッセージがあるとすれば、それは・・・信念のためには時として闘わねばならない、ということだな。平等とか正義とか、そういうものを求めて闘わざるを得なくなる場合もあるんだ、と。

－最後に日本のファンに言っておきたいことがあれば。

あぁ。心して待てよ。俺たちが日本に行って、rock everybody’s socks off・・・みんなの度肝を抜いてやるから（笑）。

: THIRTY SECONDS TO MARS

『It's The End Of The World But It's A Beautiful Day』
amazon TOWER RECORDS TOWER HMV

変化自在な個性派俳優としても目覚ましい活躍を見せるJared Leto（Vo/Gt）と、Jaredの実兄であるShannon Leto（Dr）によるバンド、THIRTY SECONDS TO MARSが久々に音楽シーンに復帰を果たした。先行シングルとして公開されていたTrack.1「Stuck」で十二分に示されていたように、本作はエレクトロニック・サウンドを大々的に取り入れ、ポップな要素も増した音楽性が賛否両論を生んでいるようだ。彼らは寡作なタイプながら常に自分たちの音楽性を変化させてきたバンドであり、その姿勢はJaredの俳優に対するスタンスと同じというのが個人的な印象である。名盤『This Is War』（2009年）のようなスタジアムが似合う壮大なロックを彼らに求めているのであれば肩透かしを食らうかもしれないが、エモーショナルなメロディは健在だし、特にラスト曲「Avalanche」はJaredが優れたヴォーカリストであることを再認識させるアンセミックな名曲であろう。井上光一