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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

LIVE REPORT

30 SECORDS TO MARS

2007.05.07 @渋谷 DUO MUSIC EXCHANGE

Writer 顕-AKIRA-(激ロック SCREAM REAL LOUD)

開演19:00。とのアナウンスから相当時間が経った。

会場となった渋谷 DUOで今か今かと待ち焦がれるオーディエンスのテンションは、

時間が経過するごとに高まり、声を出し、身体を揺らしてアーティストが登場するのを待つ。

そんな張り詰めた緊張感を維持してたのもあってか、

一瞬で真っ暗になった照明とは逆に、一瞬で会場を揺らすほどに湧き上がる歓声。

待ち望んだ瞬間の幕開け。


メンバーが一人、また一人とステージに姿を見せるごとにヒートアップする熱気は凄まじく、

ハリウッド映画からのファンも混じってると思われる年齢層の高いファンと、

音源と出会い、CDを擦り切れるほどに聴きまくった日々を過ごした若い世代の人間が、

待ってましたと言わんばかりに一体となって黄色い声援で迎え入れる。

薔薇の花束を持って登場したJared Letoが、あちこちの客席に向かってを投げこんでみせる。魅せる。

決してイヤらしく写らない、とてもスマートな演出。


男の俺でさえも、そんな姿に感動を抱いてるのだから、ここに集まった女性達はもう恋に落ちてしまってるに違いない...。

横道に逸れた思考を走らせてたのも束の間、

歓声も止まぬまま始まった曲は"A beautiful lie"!!

マスクを付け、黒い楽隊のような衣装を身に包んだメンバー達は、ステージをところ狭しと走り回り、

右から左から客席のテンションを上げていく。

It's a beautiful lie。

It's a perfect denial。


続いて"The battle of one" でTry and stop me、Try and save meと歌う彼ら。

歌詞の内容とは逆に上がるテンション。

沸点をとっくに超えた会場、ここで"From Yesterday"。。


PVでも壮大な世界観を魅せたあの曲が、今ここで鳴り響いている。自分達の為に奏でられている。

完璧過ぎるほどのセットリストだと証明するのは、全員がFrom Yesterdayと歌う姿。

泣きながら、叫びながら。。それぞれの思いを胸に歌うその声は、メンバーの笑顔を引き出していた。


"Savior"~"The story"と少しトラブルがあったにも関わらず、

そこはさすがTaste Of Chaosツアーのヘッドライナー。

不測の事態をなんなとこなし、オーディエンスを更に沸かして生かす姿も。


少し穏やかさが漂い、緊張感からその場を楽しもうとする雰囲気が会場を包んだ頃...。

奏でられた曲は"The kill"。

涙腺を休ませてくれそうもない。


Come, break me down.

bury me, bury me.

I am finished with you.

Look in my eyes.

You're killing me, killing me.

All I wanted was you.


ステージから突然飛び降り、物販スペースへ駆けていくJared Leto。

何が起こったかわからないと不安になる会場。

しかし、歌は聴こえる。歌い続けてる。


客席のど真ん中で。


人を掻き分け必死で辿りついたであろうその姿。

オーディエンスに押されながら、体中を引っ張られながらも必死で歌い続けるその姿。

一つ間違えば将棋倒しになり、怪我人が出てもおかしくない状況で、

必死にメッセージを伝えようとするJared Letoをみんなが支える。

最高のパフォーマンスを見た気がした。


"The fantasy"で一度幕は下りたものの、すぐにアコースティックギターを持ってJared Letoが登場。

少しのジョークを挟み、「何かリクエストは?」などと話ながら

"Capricon(A brand new day)や"A modern myth"を奏でる。

今までの爆音とは打って変わり、アコギの音色と歌声だけが会場に響き渡る。

皆が耳を傾け、歌声に酔い、口ずさむ歌。

それぞれが思いを胸に、口ずさむ歌。

Good-bye


最後の最後で全員が一丸となって"Attack"を歌う。


これほどまでに盛り上がったライヴはそうそう見れるモノじゃない。

この時間、この場所にいることをどれだけ幸せだと思ったことだろうか。

演奏、歌、パフォーマンス。

そのどれもが魅せるという魅力を追求した彼らのライヴ。

全て脚本通りにステージを演出してるようで、全てアドリブでライヴをしてるような柔軟性を持つバンドが存在するとは思わなかった。

俳優?ミュージシャン?

そんな愚問はライヴを見れば全て吹き飛ぶ。

誰しもが真似することなど出来ない30 Seconds To Marsというショータイム。

公演後に発表されたSUMMER SONIC 07での再来日という情報。

今年行く予定ではなかったサマソニにどうやら行く事になりそうだ。




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