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INTERVIEW

AMARANTHE

2018.10.18UPDATE

2018年10月号掲載

AMARANTHE

Member:Olof Mörck(Gt/Key)

Interviewer:山本 真由

-今作は、ひとつひとつの楽曲の中にも、激しさとメロディアスな部分のコントラストがよりダイナミックに完成された印象ですが、ご自身で"ここは挑戦的だったな"と感じる部分はありますか?

挑戦的だと思っていたことが、実はそこまで挑戦的ではなかったけど、今までやったことの繰り返しにならないようにすることだった。過去の作品を見たり聴いたり、自分が今までやってきたことを振り返ったりしてしまうと、どうしても懐かしくなってそこに戻ってしまいがちなんだ。でも、誰も同じ音楽を繰り返し聴きたいと思わないから、あえて挑戦したことは、自分が一番好きだった部分や要素を取り入れ、それをさらに良くすること。技術のアップデートと言ってもいい。まったく新しいレベルに持っていくことは失敗もあるので、リスクはあったけど、今回は成功していると思う。

-ソングライティングにおいては、どのようなものにインスピレーションを得ているのでしょうか?

まず、俺はいろんな音楽を聴くのがものすごく好きなんだ。AMARANTHEの曲を聴くと様々な影響やインスピレーションがあることがわかると思うよ。ひとつの例を挙げるとすれば、ダンスやポップ・ミュージックの要素を取り入れているんだけど、よくメタル・バンドがポップ・ミュージックを取り入れると、90年代のポップ・ミュージックを取り入れてしまう。それだと陳腐でつまらない曲になりがちなんだ。違うジャンルを取り入れるには、やっぱり新しい技術、新しい音の出し方、すべてをうまく組み込まないといけないと思う。だから常に新しい音を追求するように自分をリマインドしているんだ。俺の場合は何しろレーダーを張って、なんでも聴く、なんでも興味を持つ。センスを磨いて新しい創造性を作り出す。創造性って井戸みたいなもので、常にいっぱいになるように、水を、つまりアイディアや刺激、外からの情報を注ぎ込まないといけないんだと思うよ。

-今作のリード曲「365」は、Elizeの音域の広さやNilsとの男女ヴォーカルのコントラストが特に素晴らしいですね。ミュージック・ビデオが公開されていて、すでに170万回を超える再生回数を記録していますが、反響はいかがですか?

面白いことに、この曲に対する反応は様々だった。反対する人の声もいっぱいあったんだ。もちろん気に入ってくれている人たちの方が多かったけど。多少の"論争"があることはいいことだと思うよ。それは話題性があるってことを意味しているから。このようなプレイ数とか反響には驚いていて感謝しているけれど、それよりも、みんながNilsを歓迎してくれたことに対して非常に感動しているんだ。コメントでは"新しい人がすごく合っている"とか"この新ヴォーカリストの声が好き"などの声があったので、これからに期待が持てると思う。

-今回、日本盤ボーナス・トラックとして、「Helix」と「Unified」のアコースティック・バージョンが収録されますが、この2曲を選んだ理由はなんでしょう? また、ライヴでもアコースティック・バージョンでプレイすることはあるのでしょうか?

トラック・リストを見直していて、"どの曲だったらアコースティックで聴いて面白いだろうか?"と考えた。何度かこういうふうに曲を見直したことがある。AMARANTHEは機械を使うし、わりと音もデカいから、どれをアコースティックでやれば、ソングライティングの上手さをわかってもらえるだろうかと考えたんだ。将来はアコースティックで演奏したいと思う。NIGHTWISHもライヴの中盤でアコースティックを数曲入れるセットで演奏しているから、面白いアイディアだと思うよ。

-今作の収録曲は、すでにライヴでも披露されているのでしょうか? 新体制で初となるリリース・ツアーも予定されているとは思いますが、ライヴに関してどんな期待を持っていますか?

まだなんだ。サマー・フェスティバルを週1でこなしていたから、やっと今プロモーションと新しい楽曲の"お披露目"に集中できるようになった。さっきパリから戻ったばかりで、今日はニュー・アルバムのインタビューがいっぱいできる。そして10月25日からワールド・ツアーが始まるんだ。そこから新曲をやると思う。Nilsが加入した今、日本でのパフォーマンスがさらに楽しみになったよ。彼は素晴らしいシンガーというだけでなく、ステージの上でものすごいカリスマ性があるんだ。年齢も30歳で俺たちより少し若いので、熱心でエネルギーがある。彼を入れたステージは、またさらにエキサイティングになると思う。

-新作を携えてぜひ来日公演も開催してほしいですが、日本を含むツアーの予定は?

もちろん日本には絶対に行くよ。しばらく来日してないので、本当は真っ先に日本に訪れたいけど、来年の前半あたりにプランしている。これからいろいろと決めていけたらと思っているよ!

-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

日本のファンが大好きだって言っても伝わらないくらい日本への愛情を感じているんだ。最初から日本の方々は俺たちを受け入れてくれて、サポートしてくれているので頻繁に行けないことは残念だけど、来年早々に行くことを心から楽しみにしているよ。