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INTERVIEW

ゆくえしれずつれづれ

2018.09.06UPDATE

2018年09月号掲載

ゆくえしれずつれづれ

メンバー:◎屋しだれ まれ・A・小町 英艶奴 メイユイメイ

インタビュアー:吉羽 さおり

8月に2ndフル・アルバム『exFallen』をリリースしたゆくえしれずつれづれ。前作『ポスト過多ストロフィー』から1年半以上もの時間をかけてリリースした今作は、4人がしっかりと歩んできた過程と、メンタル面でも、ライヴなどでのフィジカルな面でもタフになった姿が映り、音楽的なチャレンジ精神に満ちた作品となった。9月7日をもって英艶奴が脱退となり、これがこの4人でのラスト・アルバムとなるが、"希望"をテーマに編み上げた作品は力強く前向きだ。激ロックでは、艶奴脱退直前のタイミングに取材を敢行。このメンバーでのラスト・インタビューということで、アルバムへの想いや、心境を語ってもらった。

-2ndフル・アルバム『exFallen』が完成しました。前作(2016年リリースの1stフル・アルバム『ポスト過多ストロフィー』)からは1年半ぶりですね。

しだれ:その間にシングルはちょこちょこと出してきたんですけど、やっとアルバムの形で出せました。「MISS SINS」「Loud Asymmetry」「Paradise Lost」というストーリーが詰まってきたシングルが入ったアルバムで、アルバム自体も自分たちの中では物語が詰まっているものなので、待っていてくれたみなさんに自信を持って出せるものができて、すごく嬉しいです。

-シングルはリリースのたびに、ストーリーもそうだし、いろいろなトライや変化がありました。今回はそうした思いを乗せつつ、作品としてとても丁寧に曲に向き合って作られている感じがしました。

しだれ:今回のアルバムを作るきっかけは、1曲目の「Phantom Kiss(feat. Fronz from Attila)」ができあがった時点で、"この曲を連れて一作品作りたい"という思いが出てきたことでした。そこで、今まで出してきたシングル曲と、あとはアルバム用の曲を5曲くらい一気にバンッといただいて。だから、"急にアルバムができたな"っていうのが最初の実感だったんです。

-この曲は、アトランタのデスコア・バンド ATTILAのフロントマン、Chris "Fronz" Fronzak (Vo)がゲスト・ヴォーカルで参加しているという、いきなりのフィーチャリング曲じゃないですか。これはどう決まったんですか。

しだれ:これはもともとフィーチャリングじゃない状態で録っていて、その状態でリリースすると思っていたんです。レコーディング前に作曲のsyvaさんから、"中間のブレイクダウンのところのスクリームはこういうふうにしてほしい"っていうことで、ATTILAさんのMVが参考資料として送られてきたんですよ。"こういうラップ調みたいな感じのスクリームや、デス・ヴォイスにしてください"って。わたしたちはそれを参考にしてレコーディングをしたんです。で、それで完成だと思っていたんですけど、あれよあれよとなんか決まっていって......でもきっと裏側の人たち(笑)がいろいろ頑張ってくれた結果だと思います。もちろん曲がかっこ良くなかったら通らなかったと思うので、すごくありがたいし、嬉しかったですね。

-びっくりですよね。これまで、ゆくえしれずつれづれは外部との絡みはなかったですし、しっかり自分たちで完結した世界観の中でやっていて。そんななか、いきなりのコラボが海外アーティストという(笑)。

小町:うんうん。

しだれ:これまでは閉鎖していた感じだったんですけど(笑)。今回は挑戦を含め、わたしたちとしてはどんな形だとしても話題になってくれれば嬉しいので。あとは自信のある作品だから、聴いてもらえれば勝ちですからね。

-反響はどうですか。

しだれ:ありました。最初はちょっと批判的な意見というのももちろんあったんです。"レベルが違いすぎ"という声もあったりして。でもそのあとには"いざ聴いてみたら、面白いね"っていう声もいただきました。

小町:この曲は、もともとの音源の時点で、今までで一番引き込まれた曲だったんです。その曲にATTILAさんが加わって、それによって雰囲気も全然変わりましたし。ライヴではわたしたちだけでやっているので、ライヴの楽しみ方とCDとでは全然違った曲に聴こえるな、というのがありました。

しだれ:自分たちでスクリームしているライヴ・バージョンの方が、切羽詰まった感じ、追い込まれた感じが強いかなって思います。音源の方がたくましいというか。

小町:そうだね。

-この曲から始まるアルバムっていうことで、新鮮さもあり、またより深みある内容になっていくなと感じました。

しだれ:そうですね。今回のCDの帯にもあるんですけど、"これが僕たちの希望の物語なんだ"っていう。自分たちの絶望からの希望っていうものが、ぎゅっと詰まったアルバムになったなと思います。

-2曲目は、ついに自分たちの名前"行方不知ズ徒然"というタイトルになりました。ここでついにセルフ・タイトル曲ですね。

しだれ:ついになりましたね(笑)。これも群青さん(※ゆくえしれずつれづれファンの呼称)が"もしかして、つれづれ(ゆくえしれずつれづれ)解散するんじゃないか?"って言うくらいびっくりされたみたいで。わたしたちとしては、すごく強い気持ちを持ってこれからも進んでいくよっていうことで、セルフ・タイトルになりました。

艶奴:(活動開始してからの)2年半が詰まった曲だからね。それこそ歌詞をとっても、最初の方に出た「つれづれ賛歌」(2016年リリースの1stミニ・アルバム『Antino未deology』収録曲)の歌詞だったりとか、『ポスト過多ストロフィー』の歌詞が散りばめられていたりして、今までの歴史がすごく詰まった曲でもあるんです。

メイ:わたしは加入して半年ですけど、初めてのセルフ・タイトル曲を歌うタイミングで、このグループにいれて良かったなって思いました。みんなの作ってきたゆくえしれずつれづれと一緒にこの「行方不知ズ徒然」を歌うことができるっていう、その喜びが大きいです。

-今回、特にアルバムの後半の曲が、クリーンのメロ、シャウト、さらには高音のファルセットまで入った曲があったりして、歌いこなす力が必要な難しい曲が多いですよね。

しだれ:たしかに、今作になってスクリームが増えて、さらにクリーン・ヴォーカルのところで伝える気持ちというのが大きくなってきたと思うので。歌を上手に歌えなかったら伝えられないところもいっぱいあるので、そこはしっかり歌いたいなと思いました。

-まさに「Primal Three」がそうですね。

艶奴:この曲はすごい。

しだれ:この曲は怖かったですね。すごい批判されるんじゃないかって思うくらい。でも"すごくいい"って褒められます。

艶奴:本当に?

しだれ:批判する人はあまり直接言わないからかな(笑)。でも、この歌は"キーが高すぎて好き"って言われます。"苦しそうに歌ってるのもいい"と。

-たしかに、ライヴではあのファルセットのパートが肝になりますね。

しだれ:メイとしだれでやっているんですけど、メイが結構歌えているんですよ。メイが先で、そのあとがわたしなので。歌わなきゃ! って。

メイ:でもすごく苦しいです、この曲は。

しだれ:その苦しそうに歌うっていうのも、つれづれっぽくていいかなってわたしは思ってます。

メイ:でも最初に曲を貰ったときは、今よりももっと高いキーだったんです。

しだれ:歌ってみて、これは歌えないなと思ってキーを下げてもらっていたんですけど、いざレコーディングしたら、下げたものじゃなかったみたいで。

メイ:え、そうなの?

しだれ:本当はもうちょっとキーを下げてたんだけど、その中間くらいのやつが本番だと思ってやっていて。それで歌っちゃったから(笑)。