DISC REVIEW
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メンバーの交代を経て、前作『Loud Asymmetry』から半年ぶりとなる4thシングル。タイトル曲はビートがストレートに加速するラウドなサウンドと、憂いを帯びたエモーショナルなメロディ、そして悲しみや切なさを感じながらも力強く発信していく歌が、まっすぐに胸を打つ曲となった。ドラマチックだが、シンプルな言い回しで言葉を置いていく感覚が、ゆくえしれずつれづれとしてはとても新鮮だ。また「ミニマルロンド」は、洒落た雰囲気のダンス・チューンで都会的な香りを漂わせながらも、そこにネガティヴな痛みが溶けていて、「Exodus」では歪みが効いたギターが鬱屈を切り裂く。音や歌の底辺ではどうにもならない淀みがありながらも、どこか光の差すイメージがどの曲にも感じられるシングルだ。(吉羽 さおり)