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DISC REVIEW

Antino未deology

ゆくえしれずつれづれ

『Antino未deology』

Release Date : 2016-05-25
Label : コドモメンタルINC.

メランコリーに揺れ動く心の内を淡いメロディとサウンドとで描き出しながら、突如、静謐や闇を割くようにして放たれる4人のシャウトが鮮烈だ。メロディ・パートは囁かれるようなかわいらしいヴォーカルで、またラップ調のパートではポップな脱力感があり、歌に宿る痛みや悲しみをリリカルに昇華する感覚で、シャウトの激情とのギャップが激しい。パンクからギター・ロック、ラウドロック、エクスペリメンタルなロックからダンス・ミュージックにJ-POPなど、様々な要素が入り混じったコアな音楽ファンにも受けるサウンドでいて、キャッチーに聞こえてくるのは、ユニットのテーマである激情と脱力の、脱力部分のハズしのポップ感がいい味になっているから。アイドルでいて、アイドル・ソングでない、独自の立ち位置にある作品だ。 吉羽 さおり