DISC REVIEW
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約2年ぶり、3作目のフル・アルバムでは少年がミルク他、レーベルメイトであるぜんぶ君のせいだ。のメンバー 如月愛海(「memento」)とましろ(「VERITAS」)が作詞した楽曲も収録された。メンバーの変遷はあるが、グループとして同時期を並走している者同士互いの作品でのフィーチャリングはあったが、この形でのコラボレーションは刺激的だろう。特に心の深部、アンタッチャブルな部分を表現するつれづれゆえ、心を分け合う共犯めいたコラボだ。サウンド的にも様々な濃淡での喜怒哀楽、心身が上げる叫びが鮮やかなタッチで描かれる。ラウド、オルタナ、エレクトロからトライヴァルな要素まで、その変化に富んだうねりある曲を4人は繊細に捉えていく。ゆくえしれずつれづれという世界観を濃厚にした1枚。 吉羽 さおり