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INTERVIEW

ゆくえしれずつれづれ

2019.07.03UPDATE

2019年07月号掲載

ゆくえしれずつれづれ

メンバー:个喆 メイユイメイ まれ・A・小町 たかりたから

インタビュアー:吉羽 さおり

ゆくえしれずつれづれの新体制での第2弾、6thシングル『ssixth』がリリース。前シングル「Odd eye」は激しい咆哮で始まり、動と静のコントラストで聴かせるエモーショナルなハードコア・サウンドだったが、今回の「ssixth」はソリッドなロック・チューンで、それぞれの歌声で感情を歌い上げていくメロディアスで心揺さぶる曲となった。新体制となってアートワークやヴィジュアル・イメージも含め、その音楽的な世界観は、より洗練された、想像を掻き立てるものになっているゆくえしれずつれづれ。耽美的なその濃度を強めながら、一方で共振できるある種のキャッチーさ、心にヴィヴィッドに刺さる表現にもなった。その変化やグループの今をインタビューした。


この4人で何をできるか、何を始められるかに向き合い始めた


-激ロックでは新体制となって初のインタビューとなります。个喆さんは"コドモメンタル"内の幽世テロルArchitect(※現KAQRIYOTERROR)から移籍となって、たかりたからさんは新加入となりました。个喆さんは以前インタビューしたとき(※Skream!2017年10月号掲載)に、もともとつれづれ(ゆくえしれずつれづれ)が好きでコドモメンタルに入ったと言っていましたが、こうして移籍が決まってどう思いましたか?

个喆:はい、好きでした。でもそれだけに自分が入ることでつれづれを壊してしまいそうで怖かったんですけど、一番好きな音楽だから一番頑張れるなと思って"移籍します"って言いました。

-たからさんはどんな経緯で加入となったんですか?

たから:たからは、もともとかっこいい曲が好きで、つれづれがコドモメンタルで一番好きだったんです。一度つれづれのライヴを観たことがあって、そこから大好きになって。つれづれに入ることが決まったときは、"今までの自分を変えたいな、頑張ろう"と思いました。

-願いが叶ったんですね。小町さんはオリジナルのメンバーで、つれづれとして何度かメンバーの脱退、加入を経験していますが、今回はこうしてふたりのメンバーが加入と大きく変わりました。現在のつれづれというのをどう見ていますか?

小町:つれづれは、スタートから今まで落ち着いた時期があまりなくて、その中でも今の形は、これまでで一番変わったというか。自分がずっとゆくえしれずつれづれで描いてきた理想とかがあったんですけど、このメンバーとなったときにいったんそれを諦めて──というのは決して悪い意味ではないんですけど。今は、新しいゆくえしれずつれづれとして、この4人で何をできるか、何を始められるかを考えなきゃいけないなと向き合い始めたところです。

-メイさんはどうですか。

メイ:加入してちょうど1年経ったところで、リーダーになったんです。でも、自分が入ってからもここまでガラッと変わることは想像もしていなかったし、メイも小町と一緒で、今のゆくえしれずつれづれは、自分が知っていたゆくえしれずつれづれとは全然違ったものなんです。そういう面では、最初はどうしようっていう気持ちが大きくて、今までのゆくえしれずつれづれを壊してしまうという思いだったんですけど、今はこのメンバーでこれ以上メンバーが変わることなく、"これがゆくえしれずつれづれだ"と示してやっていきたいなっていう気持ちに変わりました。

-2月に体制が整って、そこからどういうグループになっていくのかという話もしていたんですか?

メイ:そういうのは特になかったんです。(◎屋)しだれがやめることも、この体制になることも、急に決まったことだったんですよ。今のこの体制でどういうふうにしていくかというのも、まずは動き出してみないと、というのはありましたね。今そこから4ヶ月くらい経ったんですけど、"まだ半年も経っていないんだ"っていうくらい、メイ的には、これまで自分が過ごした1年間よりもこの2月からの4ヶ月のほうが、中身が濃いというか。

小町:それはやっぱりリーダーの重みですか(笑)。

メイ:あまりに一生懸命すぎて心身が疲れたところはちょっとある(笑)。まだ4ヶ月しか経ってなかったのかと。

个喆:時間が経つのが本当に早い。未知の世界すぎて今を頑張るしか考えられなかったです。

たから:本当にそう。

-そしてこの4人での第1弾が、4月にリリースした5thシングル「Odd eye」でした。強烈なシャウトから始まる、アグレッシヴでハードコアな曲でしたね。

メイ:サウンドが今までのゆくえしれずつれづれとはちょっと違う感じだったので、"こうきたか"と思いましたね。

小町:ゆくえしれずつれづれは最初から楽曲に"これ"という形があまりないもので、"つれづれ"っていうジャンルだなと思っていたんです。今回は、"このつれづれで、この4人で始めよう"という気持ちで受け止めましたね。

-たからさん、个喆さんは、この曲でいくというのはどう感じましたか?

たから:最初のシャウトは激しいなと思っていたんですけど、メロディ部分は強いばかりではなくて、歌詞も優しさがある感じがしていて、いろいろな受け取り方ができる曲だなと思いました。今思うと自分の中に落とし込んでいくのが精一杯だったなと。

个喆:この4人で進んでいくんだっていう、今のつれづれだからこその曲になったんだなと思って。この曲ができたとき、个喆はつれづれでやっていくことに対する怖さがなくなりました。

-"ここから変わっていくんだ"、"このメンバーだからこそのものをやるんだと"いう意志を感じますね。そして、今回のニュー・シングル「ssixth」ではまた全然違ったタイプの曲を見せてくれている。

メイ:今回はまず歌がメインという感じで、シャウトが全然ないことにびっくりしましたね。特に个喆とたからの声は、突き刺さるようなまっすぐな歌声だからこそ、この曲のような歌詞や曲調を4人で歌えたんじゃないかなと思ってます。この4人だから歌えた曲なのかなって。

-はい、こんなに"歌"を表現できるグループだったんだと思いました。より4人の声、個性が聴こえてくる。

小町:今回の曲はより多くの人に触れられるような曲だなと思うので、よりいっそうつれづれである意味、つれづれの大切な部分をしっかりと持っていないとやれないなという重さは感じました。

个喆:いつもは歌詞を見て自分で勝手にストーリーを考えるんですけど、この曲はまだ歌の持つ意味というのがしっかりとは理解できていないところもあるので、今回はライヴをやりながら見つけていきたいと思っています。

たから:私も歌詞を読んだだけではわからなかったんですけど、MV撮影をするなかで、より解釈していったところがありました。

-小町さんはどうですか?

小町:小町は、この曲は現実に見えている世界の外側で相手と出会っているように思っていて。出会った相手は自分にとっては眩しいんですけど、自分自身はそうでなくて、その狭間にいるような気持ちですね。