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INTERVIEW

ゆくえしれずつれづれ

2018.09.06UPDATE

2018年09月号掲載

ゆくえしれずつれづれ

Member:◎屋しだれ まれ・A・小町 英艶奴 メイユイメイ

Interviewer:吉羽 さおり

艶奴が脱退してしまうけど、それでも希望と言い張るというか、言える強さを持っている


-ソロ作を収録することは、制作のどの段階で決まったんですか。

しだれ:いつかしら。でもつやちゃんの曲(「Call my name Miss Felis」)は以前からあったんだよね。

艶奴:生誕祭(2017年11月4日に新宿JAMで開催された"英艶奴生誕祭")のときに、ソロ曲を披露することになっていて。

しだれ:アルバムの話が出る前からソロ曲は作り始めていて、艶奴のが最初にできて、小町のは未完成のままあって。いざアルバムの制作が始まって、小町のソロも完成して、しだれとメイのも新しく作ったという感じになりました。

-そうだったんですね。1枚に成長が刻まれて、ここの歴史もちゃんと入ったアルバムで、充実感がありますね。

しだれ:ソロ曲でそれぞれの個性が出ているんですけど、4人で歌ったアルバムの曲はすごく強くて。4人だと強い、ひとりだと弱いみたいに表れていて面白いなって(笑)。

メイ:いいこと言うねぇ。

艶奴:ね? よくそんなこと思いつくなって。

小町:(笑)

-それでこの希望に繋がるタイトル、堕ちていたところから脱するようなイメージのタイトルがまたいいなと思いました。ここからつれづれの歴史がまた刻まれていくんだっていう。

しだれ:そうですね。それこそ艶奴が脱退してしまうんですけど、それでも"希望"と言い張るというか、言える強さを持っていると思うし。

-みんなは艶奴さんが脱退するっていう話をいつごろ聞いたんですか。

しだれ:1年前くらいなので、『Loud Asymmetry』が出るときにはもう、"どうしよう"っていう話は聞いていました。でもそのときはまだ、"今やめたら後悔するかも"って言ってたんだよね。

艶奴:そう。まだ決めきれなかったころで。だから、「Loud Asymmetry」を聴くと当時のことを思い出すというか。

-だいぶ悩みながら進んでいた時期だったんですね。

艶奴:ずっと悩んでいました。

-そこからどの段階で、"今なら悔いなく次に向かえる"と感じたんですか。

しだれ:はっきりと言われたのは、チラシ配りした日だったな。今年1月とかにマックで話をして。

艶奴:生誕祭のころには、自分の中で吹っ切れたというか。きっかけはなんだったかわからないんですけど......。

しだれ:でも生誕祭の日は、"来年もプレゼント貰わなきゃいけないから、あと1年頑張らなきゃ"って言ってたよね(笑)。

メイ:なんて人(笑)!

艶奴:はははは(笑)。でも、自分では9月が終わったら決めようと思っていたんです。ちょうど『Loud Asymmetry』を出したばかりで、テレビとかでも流してもらえたりしていて。結構力を入れてプロモーションしてもらっていたんです。そういうリリース・イベントが全部終わって、そのときにまだ"やめたい"って思う気持ちがあったら踏ん切りをつけよう、みたいな感じだったと思います。

-そこはみんなで納得のいくところもあった?

しだれ:最初にマックで聞いたときは、止めたんです。"今やめて、つやちゃんやりたいこと全部やれたの?"、"人生変えたくて入ったのに、変わったの?"って話をして。でもね、そのときつやちゃんは、"変わってはいないけど......"みたいな感じだったから、これはもうちょっと押せば考え直してくれるかなってずっと思っていたんです。でも、やめたい意思は強く伝わってきたので。それならしょうがないかなって。

小町:うん。小町もそのマックで一緒にいたんです。小町は、今までのメンバーもそうですけど、(やめたいと言うメンバーを)止めたこととか、止めたいっていう思いはあまりなくて。その人の思考に任せるって思っているので。やめちゃうのはすごく悲しいんだけど、艶奴がそうやって考えて決めたのなら、そうすればいいのかなって思いました。

艶奴:やめるって決断をしたときに、"あぁ、人生が変わっていたんだな"って気づけたのはありました。やめるって決めたからこそ、つらいことも大変なこともあったけど、全部がいい思い出にもなったというか。今はすっきりとしています。

-ここから先、3人でリスタートですかね。

しだれ:そうですね。つやちゃんがずっと"ロッキン(ROCK IN JAPAN FESTIVAL)"に出たいって言っていたので、わたしはそれを目標にして頑張ります。

-では、実現して艶奴さんに悔しがってもらいましょう(笑)。

艶奴:いや、そのときはゲストで出させてもらいます。

しだれ:絶対"ロッキン"に出て泣かせてやる!

艶奴:楽しみにしてます。あとは、売れてほしいです。艶奴はつれづれにいたんだっていう誇りになるようなね。つれづれが売れたら、言いふらすから(笑)。

しだれ:自分の利益ばっかり。

メイ:けんかしないでー。でも、ほんと図々しいな(笑)。

艶奴:それが艶奴だから。

メイ:さっきまで、ちょっとうるっときてたのに。最後までさすがだな。

-9月7日の渋谷TSUTAYA O-Crestでの"英艶奴 脱退LIVE"がラスト・ライヴとなります。それこそ、悔いを残さないステージにしてくださいね。

しだれ:かっこいいライヴにしましょう。

艶奴:もう泣く自信しかないんですけど(笑)。今までで一番のライヴにしたいです。やり切ります。