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INTERVIEW

打首獄門同好会

2015.05.07UPDATE

2015年05月号掲載

打首獄門同好会

メンバー:大澤敦史 (Vo/Gt)

インタビュアー:荒金 良介

-結成時にやりたい音楽はありました?

サウンドのヴィジョンはしっかりしてました。パワー・コードをベースにしたリフに歌を乗せて、リズムの切り替えも多くて飽きない曲みたいな。

-SYSTEM OF A DOWNみたいな音楽?

そうですね。ドラムも好きですからね。1番の問題は歌を始めると言っても、ヴォーカリストの経験がなくて。歌も歌詞もお手本にしてる憧れの人もいなかったんですよ。かっこいいこと言っても照れくさいから、朝ご飯のことを歌おうと。それが「Breakfast」(『庶民派爆弾さん』収録)という曲なんですよ。1度マジメな曲も作ろうとしたけど、面白い路線の方がウケもいいし、俺も作りやすくて。俺らの歌詞は食べ物、地域の電車、好きなテレビ番組とか、そういう内容ばかりだから、"生活密着型ラウドロック"と銘打ってるんですよ。そういうテーマが合ってるなと。あとはひとりで歌うのは大変だから、みんなで歌うスタイルが確立したんですよ。ヴォーカリストとしての意気込みが薄いおかげで、今のスタイルができました。

-無理せずに、自然体なんですね。メタル好きなら、大抵みんな頑張って英語で歌いますけどね。

英語はできないし、日本語しかわからないから、それでいいやって。そこも自分がやれる範囲でやろうと。

-コミカルな歌詞とメタル・サウンドの融合にも抵抗もなく?

ギャップはすごいですよね? メタル系は聖飢魔Ⅱ、SEX MACHINEGUNS、筋肉少女帯とか、激しい音に様子のおかしい歌詞を乗せる前例があったから、抵抗もなかったのかもしれない。

-パンク系だと、GARLICBOYSもそうですね。

ですね。そう考えると、ズッシリした音楽に意外な歌詞を乗せる人は多いですね。

-大澤さんもコミカルなものは嫌いじゃない?

まあ、好きですね(笑)。自分がすごくかっこいいことを歌うことに釈然としないものがあるんですよ。

-かっこつけたくない?

そうかもしれない。"焼き鳥が好きだ!"と歌う方が心が込められるから。

-目指すヴォーカリストがいなかったらこそ、どこにでも行けると(笑)。

逆に自由度が高くて、やりやすい形に落ち着いたのかなと。ヴォーカル、ギタリストで成り立ちの経緯が違うので、それがこのバンドの音にも影響を与えてますね。

-今はヴォーカルとギター、どちらに気持ちの比重を置いてます?

ここ1、2年でヴォーカリストとして頑張ろう、という意識が強まってます。

-あっ、そうなんですか!?

冷静に録音したライヴ音源を聴き返して、ギターはいいでしょう、でもヴォーカルはダメだなと。もう少しまともに歌えないかなと。曲作りのときも、無理せずにうまく歌えるキーを探して、考えて作るようになりました。今、頑張ろうの比重はヴォーカルが遙かに上ですね。

-結成10年目にして、ヴォーカルへの目覚めが!

やっとか!って(笑)。歌が好きだったというより、歌を頑張らなきゃという危機感の方が強いです。

-歌に比重が傾いてるところは、今作にも如実に表れてませんか?

そうですね。「日本の米は世界一」より、「New Gingeration」の方がヴォーカリストとして頑張ろう比重を乗せたフレーズがあるんですよ。バッキングをブレイク気味にして、歌だけになるパートもあるので、そこはヴォーカリストの側面も出そうと。「日本の米は世界一」もメンバーにデモを持って行ったときに、"それほど面白い曲じゃない"と言われたんですよ。でも歌を乗せた途端に"いいね!"と言われて。以前はバッキングとして聴いても、曲として成り立つものが多かったけど、「日本の米は世界一」も歌の比重が強くなったのかなと。

-今回の2曲はどちらも歌がストレートに入ってくるし、全体的にポップでキャッチーな要素は増したなと。

そういう方がシングルっぽいですしね、初のシングルに相応しい2曲が揃ったと思います。プレイヤーの職人魂的な曲も好きなんですけど、そういうのはアルバムに密かに入ってるくらいでいいかなと思ってるんですよ。洋楽のバンドでも歌がキャッチーなものがシングルになって、ギター・キッズが好む派手な曲はアルバムにひっそり入ってたりするじゃないですか。自分もそのイメージが根底にあるんでしょうね。