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INTERVIEW

GALNERYUS

2015.05.18UPDATE

2015年05月号掲載

GALNERYUS

Member:Syu(Gt)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-ちなみに『ATTITUDE TO LIVE』というタイトルは「ATTITUDE TO LIFE」にかけたのでしょうか?

そうですね、もうボキャブラリーがないので(笑)。

-他に候補はありましたか?

いろいろあったといえばあったんですけど、「ATTITUDE TO LIFE」がアニメのタイアップにもなったりしたので、あの曲がフィーチャーされてもいいのかなって思って。あと"Attitude To Life"が"生き様"とかそういう意味なのでかっこいいかなって思って。それを"LIVE"に置き換えてみました(笑)。

-DVD版には同公演のライヴCDを同梱、Blu-ray版には昨年7月に行われた初のヨーロッパ・ツアーのライヴ・ダイジェストを収録したディスクが付いてますね。映像を観たのですが、BABYMETALのTシャツを着てるファンもいつつHELLOWEEN、RHAPSODY OF FIREからデス・メタル・バンドのTシャツを着てるファンまでいました。こういう部分からもGALNERYUSがヨーロッパのメタル・ファンに、いちメタル・バンドとして自然に受け入れられているのがわかりました。

ドイツはジャーマン・メタルっていうジャンルがあるぐらいなんて他の国に比べてシビアに観てるし、メタルをよく知ってる方が来るって感じでしたね。だけどちゃんと盛り上がって受け入れてくれていたんでありがたいなと思いましたね。メンバー全員調子も良かったですしね。あとはフランスがとにかくアツい国でした、無条件に盛り上がるんですよね。まさかGALNERYUSでモッシュが起きるなんて思わなかった。今までモッシュ・ピットを僕ら作ったことなかったんで。

-どこの国かはわからないですけど、ダイヴの映像もありましたね。

たぶんそれもフランスじゃないかな? 特にフランスは親日国で"JAPAN EXPO"もあって日本のアニメも浸透してたりとか、ヴィジュアル系も人気なんですよね。その流れもあってGALNERYUSも知られていたんです。曲も知られていたんでやりやすかったですし、ありがたかったですね。スペインも"本当にお客さん来るの!?"って思ったけど、ちゃんと来てくれて。ビックリしましたね、ちゃんとプロモーションしてくれたおかげですが。

-現地のプロモーターがいたんですか?

現地のイベンターと、日本で海外向けに売り込みしてくれる人が一生懸命頑張ってくれて実現したんです。どこの都市もちゃんとお客さんが入ってて、ライヴ前にミート&グリートがあって、サイン書いて握手して、芸能人かと思いましたね(笑)。ミート&グリートをやるとしたら日本だとライヴ後じゃないですか、でも海外ではライヴ前なんですよね。聞くところによると、海外のバンドはライヴ後は疲れて何もしたがらないからライヴ前にやるっていうのが当たり前になってるらしいです。

-ライヴの合間には取材も受けていたみたいですね。

そうですね、フリー・ペーパーだったりWEBメディアだったり20社ぐらい受けたかな?おかげさまでいいプロモーションができましたよね。

-メンバー全員で取材を受けていることが多かったですね。日本ではなかなか見れないですね。

そうですね、一堂に会してるときに受けることができて面白かったですね。

-今作リリースを機に5都市ではありますが、"THE HIGHER DIMENSION"なるツアーが決定していますね。ライヴ映像作品を持って再びツアーでライヴを行う......なんか面白いですね。

そうですね、いろいろあったんですよね。これ全然書いていただいていいんですけど、今までのマネージャーを解雇したんです。それで心機一転やっていきたいってところで、"THE HIGHER DIMENSION=俺たちは倒れないぞ"って気持ちがあって。"これからもGALNERYUSは大丈夫ですよ"って。汚いことが去年いっぱいあったんで、そういうのを取り払って、さらに1歩上がったところに向かう、そういう気持ちでこのタイトルになったんです。

-なるほど。映像作品のリリースも兼ねてはいるけど、どちらかというと自分たちの心意気、志をファンに見せるという意味合いでのツアーなんでしょうか?

そうですね。"僕たちは健康、健全だよ!"っていう(笑)。

-ではアルバムなどのリリース・ツアーではないので、セットリストもまた変わる感じですか?

ちょっとトリッキーにはなると思います。『VETELGYUS』からだけではないっていう。『VETELGYUS』からももちろんやりますけど、ベスト選曲的なノリにはなってくると思います。レア曲とかちょっとずつやりたいですし、YUHKI(Key)さんの曲もやりたいですね。

-今年リリースと聞いていましたGALNERYUS史上初の壮大なコンセプト・アルバムの制作は順調に進んでいますか?

今、絶賛曲作り中で、イントロダクションができたり、1、2曲楽曲ができてたり、YUHKIさんも昨日1曲送ってくれたりしてて、だんだんと全貌が見えてきてはいますね。曲数はどれぐらいになるかわからないですけど、1枚のアルバムならこれぐらいだろうという普通の長さにはなってくると思いますね。長すぎず、ただ1回通して聴くと繋がってるような印象を受けるテーマ・メロディがあって、それが全体を支配してリプライズして出てくるような、そんな感じのアルバムにはなっています。歌詞の世界観も統一されていて、ひとつのテーマに沿ってやっていくと思います。メタラーとかプログレ好きはそういう構築美みたいなのが好きだと思うし僕らも好きなんで、胸張ってリリースできるようなアルバムになったらなと思います。あと去年いろいろあったんで、それを振り払うかのごとく勢いのあるアルバムにしたいですね。

-そういうひとつのテーマに沿ったコンセプト・アルバムができたら流れを崩さないアルバム再現ライヴをやりたくなりますよね。

DREAM THEATERのようにやりたいですよね(笑)。視覚的にも楽しめるような、VJなんかも試したいですね。それがあるなしで全然違いますからね。

-また本日"LOUD PARK 15"出演がアナウンスされましたね(※この取材は2015年4月27日に行われました)。前回出演の際にはアウェイになるのではとおっしゃっていましたが今回はど真ん中のラインナップですね。

そうですね。SLAYER、ARCH ENEMY、CHILDREN OF BODOMとか、そういう音楽性的に一緒に聴いても遜色ないような、メロディックなメタルな人たちが結構いるので、お客さんの盛り上がり方もだいぶ違うかなって期待してます。

-最後に激ロック読者にメッセージをお願いします。

今作『ATTITUDE TO LIVE』は、Blu-rayで観るとまた全然違うと思います。目の前で観てるような輪郭の鋭さがあって、あたかも最前に行ったような気になる映像が撮れてるので、そこらへんも楽しんでいただけたらなと。あと5人のメンバーが本当に一生懸命頑張ったライヴで、観てくれたお客さんに本当に感謝しながらライヴできたし、自分たちも楽しめました。今年発売するアルバムに先駆けた、勢いが伝わるライヴだと思うし、今のバンドの勢いをそのまま封じ込めた映像作品になっているので、ぜひ観て欲しいです。動画がアップロードされてても、そんなんじゃ臨場感は伝わらないですよと(笑)。