INTERVIEW
GYZE
2015.02.12UPDATE
2015年02月号掲載
Member:Ryoji (Gt/Vo)
Interviewer:米沢 彰
-まずはニュー・アルバムについての前に、デビュー・アルバム『Fascinating Violence』のリリースから振り返りたいと思います。前作は海外で先にリリースされ、1年半遅れで日本デビューを果たすという異例の流れでしたが、日本盤をリリースしてから周囲の環境や反応に変化はありましたか?
海外でリリースした際には流通までは自分たちでなんとかできたのですが、メディアへの露出はできないままに時間だけが過ぎていってしまって。そのまま日本盤リリースとなったんですが、メディアへの露出がすごく増えましたね。カラオケDAMで、メロデスでは初めてPV付きで配信されたり、渋谷の街頭でCMが流れたり、曲やバンドとしてやっていることは変わらなかったのですが、反響は増えました。リリース後に行ったワンマン・ツアーもこれまでとは全然違うと感じました。
-昨年11月にTSUTAYA O-WESTで開催したワンマン・ツアー・ファイナル公演は異例の"投げ銭方式"で行われましたが、会場は入場制限、ニコ生での中継は来場者数18,000人以上を記録するなど、すごい結果になりましたね。
そうですね。途中から入場規制になって、その結果、翌月には六本木ブルー・シアターで追加公演を撮影兼ライヴの形でやりました。ニコ生も、インターネット越しでそれだけの人が観てくれたというのは光栄に思いますし、いろんな可能性を感じました。日本のメロデス・バンドでO-WESTでワンマンをすること自体がチャレンジだったんですけど、最終的にはアリーナでライヴできるようになりたいと思っているので、その突破口を開いていけるといいですね。
-ニコ生で18,000人以上を集めたのは驚異的でした。コメントも概ね好意的でしたね。反応はご覧になりましたか?
ニコ生は一通り見ました。音がライン録りのみで会場の音が無かったのですが、それでも一定以上の演奏レベルを見せられていてGYZEらしさも出せていたので、GYZEのステージをちゃんと伝えられたのではないかと思います。
-この好反応は予想していましたか?
もちろん、ダメだろうと思いながらやることはないんですけど、自分たちのできることをやろうということに焦点を置いていて、基本的にはあまり気にしないようにしています。でも、嬉しかったのは2ndの新曲をやったら反応がすごく良かったことですね。それには安心しました。
-当日は会場でも観させていただきましたが、オーディエンスの反応も相当良かったですね。ご自身の手応えはいかがでしたか?
びっくりしたのが、海外ではありましたけど日本では今までなかった"サークル・ピット"が初めてできたんですよね。GYZEはスピード・メタルを聴くお客さんだったり、ヴィジュアル系を聴くお客さんだったり、いろいろな人がいるので"観られる"ライヴが多かったんですけど、そういうファン層も増えてきているって分かって嬉しかったです。
-さらにそのあとには海外ツアーも回りましたね。海外での公演はいかがでしたか?
2日後からすぐにスタートして、韓国、台湾2デイズという強行スケジュールでした。台湾は初めてでしたが、GALNERYUSさんやCHILDREN OF BODOMなんかを呼んでいるプロモーターだったので取材やプロモーションもしっかりと用意していてくれました。初公演だったのでどれぐらいお客さん来るんだろうと思っていましたが、予想以上に来ていただいて、ちょっとしたスターになったような気分でした。
-台湾ではプリアンプの提供も受けていましたよね。
EGO Electronicというメーカーの方がO-WESTのときも観に来てくれていて。ずっとアンプ直でエフェクターも一切使わないタイプだったんですけど、実際に使ってみて音を出した瞬間、他のメンバー全員が振り返ったんですよね。"めっちゃいいね!"って。海外とか考えると5150(アンプ・ヘッド)とか持っていくのは現実的じゃないので自分の音を出せるものを探していたんですよね。もうオタクって言っていいぐらいに詳しくて、こだわっている方で、O-WESTでもギターの音が直接1番良く聴こえる位置で聴いていてくれたみたいで、ライヴやCDを分析して本当に自分に合った歪みの音を作ってくれて、こっちも流石に白旗でした。使い続けていこうと思っています。