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INTERVIEW

GYZE

2021.03.29UPDATE

GYZE

メンバー:Ryoji(Gt/Vo) Aruta(Ba/Vo) SHINKAI(Gt) Shuji(Dr)

インタビュアー:荒金 良介

今年、活動10周年を迎えたGYZEが大きな変革の季節に突入している。3ヶ月連続リリースとなる「SAMURAI METAL」、「Voyage Of The Future」に続き、その完結編となる「Oriental Symphony」は、まさにバンドにとって革命的な1曲に仕上がった。その要因として、Ryojiの実弟であるShujiがこの曲から復帰したことも深く関与している。一介のメタル・バンドに陥らず、自分たちのアイデンティティを追い求め、"オンリーワン"のメタル・バンドになるためにと真摯に活動を続けてきた彼らが、ついに傑作ナンバーを産み落とした。この境地に至るまでには様々な人間ドラマが地下で渦巻いていたようで、そのへんもかなり踏み込んでメンバー4人は語っている。このテキストを読めば、さらにGYZEというバンドを好きになるに違いない。

-いきなりですが、昨年12月にCHILDREN OF BODOM(以下:COB)のAlexi Laiho(Gt/Vo)が亡くなりました。GYZEにとって縁も深く、最も影響を受けたアーティストだと思います。Alexiの訃報を聞いたときはどう感じられました?

Ryoji:僕は特に同じパートだし、ひと言で言えばただただショックでした。でも、彼は音楽家として数々の作品を残しているので、肉体がなくなっても、彼の音楽は世界中で生き続けるから。彼のDNAは僕の中にもあるし、本当の意味では亡くなっていない。悲しいけど、悲観的にはならないというか......ショックなのは間違いないですけどね。

Aruta:僕は未だにメタル好きのリスナーでもあるので、すごく引きずりました。邪推ですけど、亡くなる直前にCOBが事実上解散して、ふたつになったじゃないですか。COBの曲を他のメンバーのために残したんじゃないかと思って......そういう両者のやりとりを見ても、優しい人だったんじゃないかと。

-Alexiの遺志をこのバンドでも引き継ぎたい気持ちはありますか?

Ryoji:影響は受けてきたし、Shujiとこのバンドを始めるきっかけの前身バンドでCOBのコピーをやってましたからね。そこで僕もギター/ヴォーカルをやり始めたんです。今、ダイレクトに影響を受けているかといえば、そうではないけど、脳内には常にAlexiがいますからね。最期の約1ヶ月前までステージに立っていたのは、とても彼らしいなと思いました。

-そして、GYZEは今年10周年になります。改めて2011年にこのバンドを立ち上げたときにやりたかった音楽とは?

Ryoji:それがきっと「Oriental Symphony」ですかね。

-あっ、そこは繋がっているんですね。

Ryoji:はい。当時はまだ見ぬ自分たちの成長も視野に入れていたので、バンドをやるならオンリーワンでありたいと考えてました。その意味で「SAMURAI METAL」(2021年1月リリースの配信シングル)、「Voyage Of The Future」(2021年2月リリースの配信シングル)、「Oriental Symphony」の流れ、もっと言えば『ASIAN CHAOS』(2019年リリースの4thアルバム)もそうですけど、当時から人と被らない日本ライクなヘヴィ・メタルを思い描いていたと思います。

-2011年の結成時からそういうヴィジョンが明確にあったと。

Ryoji:最初はスキルがないわけで、追いかけることで精一杯になってしまう。成長することを見越して、オンリーワンの音を見つけたい気持ちがあったので、それが今回の「Oriental Symphony」に繋がったと思います。

-10年間、思い続けてきた気持ちがこの曲にようやく結実したんですね。

Ryoji:そうですね。Shuji、Aruta、SHINKAIさん、サポートで参加した中川(陽平)君を含めて、みんなで世界に発信できる僕らだけの音楽を作りたい気持ちがあったから。ゴールのようで通過点だと思ってます。

Aruta:僕はバンドに入ったのが若干あとになるけど、Ryojiの進化の過程を見ると、これは今の集大成だなと。

Shuji:僕はある病と闘っていて、そのなかで誘ってもらった曲が「Oriental Symphony」だったのは嬉しかったですね。ただ、バンドを離れた2年間はみんなのことを考えられなくて。そのブランクを経て、参加したMV撮影はとても楽しかったんですよ。でも、自分の問題でみんなに迷惑をかけてしまい......自分も日によって感情に起伏があり......内に秘めたままフラストレーションを抱えて爆発してしまったという。僕だけたくさん喋って、質問から離れた答えかもしれないけど......。

-全然問題ないです。

Ryoji:今言ったことを含めて、ここに書き切れないことがたくさんあったバンドなんですよ。今までも2回ぐらいかな、もうバンドは無理だろうと思った時期もありました。そういう人間ドラマを踏まえたうえでの「Oriental Symphony」なんです。それは歌詞や、MVにも反映されていると思います。

-兄弟という間柄で生じる悲喜こもごもの感情を含めて、様々な壁を乗り越えて作った音源だと。

Ryoji:そうですね。Aruta君も言ったように集大成ではあるけど、その奥にはたくさんの出来事があったから。それを踏まえて作品にアウトプットしようと思っているので、そこは誇らしい気持ちですね。

-SHINKAIさんは19年に加入ですが、今のバンドの状態はどう見られていますか?

SHINKAI:僕は18歳でデビューして、成功と挫折を繰り返してきた男なので。集大成ではあるけど、まだやれることはたくさんあるのかなと思ってます。もっと人間的に成長すれば、さらにすごい楽曲ができるだろうし。その第一歩として、この3部作はいいなと思います。

Ryoji:バンドのお父さんですからね(笑)。

SHINKAI:はははは(笑)。コロナの影響もあり、バンドに対してモヤモヤしていたけど、Ryojiがバンッ! と打ち出してきた曲で空気が変わったなと思いました。これはイケそうだなと。

-以前からメタルに和テイストを落とし込んでましたが、今回の3部作はネクスト・ステージに進んだGYZEが刻まれているなと思いました。

Ryoji:「SAMURAI METAL」はこれからGYZEを初めて観る海外の人に向けて、「Voyage Of The Future」はこれまで応援してくれた人たちを勇気づけるもので、「Oriental Symphony」は僕らの音楽性、人間性を網羅した曲かなと思います。「SAMURAI METAL」」、「Voyage Of The Future」の要素も入っているし、今までやってきたものがすべて入ってますね。

-たしかに。「Oriental Symphony」で落とし込むことができた人間性とは?

Ryoji:人間的にデス・メタルの攻撃性は持ち合わせていないし、どちらかと言えば、メンバーみんな優しい人間たちなんですよ。それが音にも反映できたんじゃないかと。