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INTERVIEW

GYZE

2017.03.16UPDATE

2017年03月号掲載

GYZE

Member:Ryoji(Gt/Vo)

Interviewer:米沢 彰

2013年、国内に先駆けて海外リリースを果たし、その翌年、逆輸入の形で日本デビューを勝ち取った3ピース・メタル・バンド GYZE。DRAGONFORCECHILDREN OF BODOMらとの海外ツアー、"LOUD PARK 15"への出演、SOILWORKとの国内ツアーなど、多くの経験を積み成長を遂げた彼らが満を持して放つ3rdアルバムについて、バンドのフロントマンにしてコンポーザーであり、その中枢を一手に担うRyojiに訊いた。

-3rdアルバム『Northern Hell Song』のリリースおめでとうございます。リリースを前に、今の率直な気持ちを教えていただけますか?

曲自体は2年前......いや、もっとかな? 3年くらい前にできていたものとかもあって。収録されている一番新しいものでも、もう1年くらい前には完成していた曲なので、個人的には"やっとか!"っていう感じが強いですね(笑)。ファンの方からしたら、去年もヨーロッパでライヴやってたりとか、活動してるイメージはあったと思うんですけど。まずは"嬉しい"っていうのが率直な感想です。

-前作『BLACK BRIDE』(2015年リリースの2ndアルバム)から2年の期間が空きましたが、このリリース間隔は当初からの予定どおりでしょうか? 2年くらいって海外のバンドだと普通なんですけど、国内のバンドとしてはちょっと長い気もしたんですが。

そうですね。僕はしょっちゅう作曲をしているタイプで、アルバムを作らなきゃいけないから曲を作るっていう作り方をしてないんです。なので、わりとすぐに曲が溜まっていっちゃうんですよね。実は今回も、ボツ曲含めるとまだまだ曲数があったぐらいで。レコーディングはちょうど1年くらい前にほぼ終わっていたんですよね。そこから、いろいろ直したりとか編集作業はしましたけど。

-音源のマスター自体も早めに上がってたんですか?

いや、マスターはほんと最近なんです。去年のヨーロッパ・ツアー、"Summer Breeze""More//Than//Fest"といったフェスとか、ポーランドの単独公演から帰って来て、フィンランドのAhti(Kortelainen)さんとミックスを始めたんですけど、意外とディスカッションに時間がかかって。なので、本当に最近になって最終的なものが手元に届いたっていう感じです。

-それは、寝かしてたっていう感覚なんですか?

というより、途中でツアーに行かなきゃならなくなったりして、ちょうどよくまとまった時間が空くっていうことが、意外となかったんですよ。

-なるほど。前作のリリース以降の主だった活動を教えていただけますか?

前作をリリースしたあとに、GYZEの転換期っていうのが訪れて。まず、渋谷TSUTAYA O-EASTでのワンマンがあって、そのあとにLOUD PARKがあって。LOUD PARK前後のアジア・ツアーで、CHILDREN OF BODOMとCARCASSのカップリング・ツアーのオープニング・アクトをやらせてもらって。あと、DRAGONFORCEとも台湾で共演させていただいて。LOUD PARKが終わってからが曲作りで、それが終わってレコーディングしたのがちょうど1年前という感じですね。

-では、ちょうど制作の前に海外での経験があって。

そうですね。なので、そのときの感情だったりとかが、作品にも反映できてると思います。

-海外での公演で、特に記憶に残っていることや、印象深かったことってありますか?

海外の公演はどれもハイライトというか。それは海外に限らずなんですけど、目の前にいるファンの方たち、もちろん海外ならはじめましての方も多かったんですけど、その全員にちゃんとGYZEがどういうバンドかっていうのが伝わるようなステージっていうのが一番強くあって。思い出というより、全部がハイライトっていう感じですね。個人的には、DRAGONFORCEもCARCASSもCHILDREN OF BODOMも、昔から聴いてたバンドだし、CHILDREN OF BODOMのフロントマンのAlexi(Laiho/Vo/Gt)とは雑誌で対談させていただいたりもして。自分にとってはアイドルのような人たちだったので、なんか不思議な感じというか(笑)。LOUD PARKが終わってからの打ち上げで、またDRAGONFORCEのみんなと一緒にお酒が飲めたりとか。そういう、ステージ以外のことではたくさん思い出がありますね(笑)。去年のスロバキア公演でもDRAGONFORCEと一緒で、終わったあとにホテルの真ん前のストリートで、SODOMのメンバーとDRAGONFORCEと僕らとENSIFERUMで喋りながら飲んだりとか(笑)。

-路上で(笑)。

傍から見たらお行儀悪いんだろうなと思いながら(笑)。

-スロバキアはきれいな街だったんですか?

やっぱり、日本と比べるとどこに行っても人が少ないんですよね。

-そうなんですね。Alexiとの対談も感慨深いですよね。

不思議な感じです(笑)。嬉しかったですね。

-Alexiとイメージが被るって言われることは多いんじゃないですか?

よくありますね。パートも一緒ですし、もちろん僕にとってはアイドルなので光栄ですけど。リード・ギター弾きながら歌ってるっていうのと、音楽的にも似ているようなんですけど、実はちょっと質が違うんです。でも、実際僕がギター・ヴォーカルをやってるきっかけのひとりですね。