DISC REVIEW
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GYZEが2023年2月に現在のRYUJINへとバンド名を昇格、日本人として初となる名門 Napalm Recordsとの契約を経て放たれる、新章の幕開けというべき最新作だ。本作はTRIVIUMのMatthew Kiichi Heafy(Vo/Gt)がプロデュースを務め、国産メロデスという枠内を飛び越えてパワー・メタルやフォーク・メタル、J-POPから純邦楽に至るまで多様な要素がRYUJINの名のもとに集結した、まさに日本発の"サムライ・メタル"として世界基準の音へと進化。日本人、北海道出身というアイデンティティを押し出した唯一無二の音楽性はさらに研ぎ澄まされたといっても過言ではない。北海道から世界へと羽ばたく龍の如き、バンドの飛躍を間違いなく後押しする1枚である。 井上 光一