DISC REVIEW
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名門"Coroner Records"からの逆輸入でキャリアをスタートし、いきなり頭角を現したGYZEが早くも4枚目のアルバムを完成。サウンドの端々にワールドワイドな活動の中で得てきた様々なエッセンスや、より広い視野で自らのアイデンティティを捉えた懐の広さが際立つ。音楽性もメッセージ性もすべてが圧巻の表題曲はもとより、どのトラックもエモーショナル且つハイクオリティに仕上がっており、ブラストビートと雅楽の音色が共存する「Dragon Calling」、抒情的メロディが心を揺さぶる「Japanese Elegy」、和メロディが躍動する「White Territories」、圧巻の表現力で悲劇を訴え掛ける「1945 Hiroshima」など、聴きどころは上げればキリがない。 米沢 彰