DISC REVIEW
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海外でも活躍する、メロディック・デス・メタル・バンド GYZEが、初のシングルをリリースする。冒頭を飾る「Japanese Elegy」は、激しく疾走感があるなかに和のテイストもあり、パワフルなのに繊細な楽曲。そして表題曲「龍吟」は、"北海道150年事業"のテーマ・ソングにもなっており、地元愛の強いGYZEならではの、北海道の広大な自然を感じさせる叙情的なナンバーになっている。日本的な音階と、ライヴ映えするコーラスで、キャッチーな仕上がりになっているうえに、デス・ヴォイスが苦手なリスナーでも聴きやすいMarc Hudson(DRAGONFORCE)をフィーチャーしたクリーン・ヴォーカル・バージョンも収録。GYZE入門編として新たなファンも掴めそうな、バンドの魅力を凝縮した作品。 山本 真由