－先ほども少し話に出ましたが、歌詞も書き直していますよね。

英語の歌詞に関しては帰国子女のTAKAさんがいるので文法に関しても発音に関してもばっちりチェックを入れてもらいました。僕も小野さんの歌い癖とかも分かっていたので、そこら辺も絶対かっこいいものにしようと思いましたね。英語で韻が踏めてたりとか、前回の英語詞でノリが良かった部分は踏襲しつつ、聴いててかっこいいメタリックなものでありつつ、小野さんの声が活かせる歌詞でありつつ。とにかく前回を超えるという意味合いではなく、今の自分たちができる最高のものを絶対にやるんだという意思で作りました。おかげでいい作品になったと思います。

－全て変えるのではなく、オリジナルの良い部分は残すことも意識していたのですか？

楽器隊に関してはそうです。歌は全て変えると決めていました。題名と歌詞、あと気になるところはメロディ。題名と歌詞を変えることはマストでしたね。楽器に関しては良いところは残して今風にライヴ慣れした感じでいこうかと。

－こういったパターンのセルフ・カヴァー・アルバムはロック・バンド史上初めてではないでしょうか？

前代未聞ですよね(笑)。常に驚きを持ってアルバムを届けるGALNERYUSならではですね。プロデューサーの久武さんが"Vo.2は題名も歌詞も全部変える！それでどうだ！？"って言うから、"面白いじゃないですか！"ってなって(笑)。言い換えてみれば、今の布陣に僕らが１番自信持ってて、何してもいけるんだよってところを出したかったのと、小野さんの声で歌う時に小野さんの書いた歌詞、もしくは僕の書いた歌詞、そして小野さんのレコーディングしたメロディでライヴをやればもっと説得力も増していくだろうという意味合いもありつつ。

－『THE IRONHEARTED FLAG』の2枚を聴いてみて、小野さんが参加した『RESURRECTION』以降の作品たちと１つの線で繋がったような気がします。

そうですね。Vol.1、Vol.2があり、『Resurrection』聴いて、『Phoenix Rising』聴いて、『Angel of Salvation』聴いて、ようやく今までリリースしてきた作品が現在の布陣でまとまりましたね(笑)。過去を否定するわけじゃないですけど、そういう感じで聴いてもらえてもいいですね。

－UNDER THE PROMISED FLAG TOUR でのライヴ映像を収録した特典DVD付とのことですが、前作も同ツアーから80分以上のボリュームのものが収録されていましたが、今作の特典DVDはどのようなものですか？

今回は1時間強ある梅田クアトロの映像なんですけど、ギター・ソロが入ってたり、1曲以外曲が『REGENERATION SIDE』と被ってないので、お買い得です(笑)。梅田クアトロは10階にあるので会場が揺れてましたよ(笑)。

－東京のライヴの映像を使う方が多いので、大阪の映像はレアですよね。

前回は東京のZepp DiverCityの映像で、今回はそれより小規模の梅田クアトロでライヴハウス感満載で違ったGALNERYUSが見れると思います。大阪の方々はアツイんですよ。東京もアツイですけど、違ったアツさがありますね。歓声が凄い大きいです。

－10周年の特別企画は他に何か考えているのでしょうか？

最後の渋谷公会堂ですね！ツアー・ファイナルって形になってるんですけど、ツアーとは全く違うことをやります。総決算としてのライヴをそこで行うので、本当に特別なライヴになります。ライヴハウスではできない大掛かりなことを計画して綿密に打ち合わせしながらやってます。

－オリジナル・アルバムとしては去年の10月にリリースした『ANGEL OF SALVATION』からもうすぐ1年経ちますので、新曲ももしかすると結構ストックが溜まってきているのではないでしょうか？

いや僕は作れって言われてから創作モードに入るようにしてて、それまでは自分の好きな練習だったりしてますね。いざ作りはじめたら1ヶ月に20曲とか平気で作っちゃうんで。

－少しずつ作り続けるというよりは、リリースの話は決まってきたら自分のなかで形にしだすという感じですか？

そうですね、ちょろちょろですね。日々生活していく中で、降ってきたらデータに吹き込んでます。後々聴いてみたら"お前これ何してんの？"みたいなのもありますけど(笑)。その中でも良いものがあったら、制作期間に閃かなくなった時に聴き返してみたりします。

－「GALNERYUS GUITAR BOOK feat. Syu」が今作と同日にリリースされるということですが、どのようなものになっているか教えてください。

基本僕なんですけど、各メンバーのインタビューや機材紹介、僕が弾いてる映像のDVDとかですね。凄い内容です。ギター・キッズ必見ということにしといてください(笑)。