INTERVIEW
AMARANTHE
2011.05.13UPDATE
2011年05月号掲載
Member:Olof Morck (Gt & Key) Elize Ryd (Vo)
Interviewer:ムラオカ Translator : Yuga
-日本でのリリースも6月に決定しましたね。それを聞いてどんな気持ちですか?
E:日本の人たちがヨーロッパ人と同じように私たちの音楽を気に入ってくれると嬉しいわ。本当に日本でツアーをしたいと思っているし、そのためにはみんなが来て欲しいと思ってくれないといけないでしょ。日本盤に加えた2曲のボーナス・トラックは私の大好きな曲なの!そのうち1曲は私も一緒に書いたわ。日本のみんなの反応を見るのがとっても楽しみ!
−1stアルバムにして、いきなりのセルフ・タイトルですが、それはアルバムへの自信の表れでしょうか?
O:ある意味そうかもしれないね。このアルバムは僕たちのバンドの情熱、エネルギー、前向きな考えや実力を100%映し出しているんだ。だからアルバムをバンドと同じ名前にすることがすごく正しいことに思えたんだよ。
−アルバム制作においてコンセプトやテーマがありましたら教えてください。
E:私の視点では、真実や答えに対する情熱と欲求についてのアルバムだと言えるかしら。全ての答えになり得るコード。私にとっては人生の探求であり、死後の世界のこと。宇宙はどのくらい大きいの?それが私のどうしても知りたいこと。でも人間はそれぞれ違った疑問や自分自身の探すべき答えを持っていて、それがこのアルバムのテーマだと考えているわ。
−プロデュースはどなたが担当したのでしょうか?
O:VOLBEATの全てのアルバムをプロデュースしたことで有名なJacob Hansenが担当したよ。僕の別のバンドNIGHTRAGEを通して彼をよく知っていたから、彼との仕事はすごくやりやすくてインスパイアされたよ。デンマークで63日以上完全孤立の状態で制作を行っていたけど、Jacobは僕らと音楽に対する情熱を共有しながら全ての行程を共にしてくれたんだ。
−作曲の中心メンバーはギター&キーボード担当のOlofでしょうか?
E:そうよ、Olofが私やJakeと一緒にほとんどの作曲を行うわ。私はヴォーカルや歌詞を少し加えるけど、Jakeが一番歌詞を書くのが上手いから、基本のアイデアはそのままにして私が書いた歌詞をまるまる変えられてしまうことも度々あるの(笑)。
−メロディック・デス・メタル・バンドからの影響も大きいように感じますが、それはIN FLAMES、DARK TRANQUILLITY、AT THE GATESなどそうそうたる素晴らしいバンドがひしめいているイエテボリ出身という環境とは関係していますか?
O:その通りだよ!僕は10代の時にメロデス・ブームのまっただ中で育ったから、IN FLAMES やDARK TRANQUILLITY 、DISSECTIONやAT THE GATES のライヴに毎週末行っていたよ。それらが僕の音楽性を形作ったし、AMARANTHEの音楽の中にもその影響が色濃く出ていると思うよ。それと同時に全く新しいメロデスをやろうと努力しているけれどね。
−女性ヴォーカルにメタルというとNIGHTWISHやWITHIN TEMPTATIONのようなゴシック・メタルのバンドがほとんどです。そういう点でもキャッチーでありながら、アグレッシヴでハイエナジーなあなた方のサウンドはオリジナリティに溢れていますね。
E:ありがとう!私たちは普通の女性ヴォーカル・メタル・バンドとはかなり違うと思うわ、実際女性ヴォーカルというよりは3人のシンガーが中心だしね。私たちはそれらのゴシック・メタルからではなくメロデス・バンドから影響を受けているし、シンフォニック・スタイルの音楽は既にたくさんのバンドがやってる。今更私たちがやる必要はないのよ。
−フェメイル・ヴォーカルにクリーン・ヴォーカル、スクリームのトリプル・ヴォーカルというスタイルは新しいですね。トリプル・ヴォーカル・スタイルはどうやって生まれたのでしょうか?
O:このバンドは何か新しいことをやりたくて始めたんだ。最初から3人でヴォーカルをやろうと思っていた訳ではなくて、ゲストでElizeとAndyを迎えた時にすごくユニークで素晴らしいことが起きていると感じたんだ。だからそこで世界初の大量のミュージシャンとシンガーのいるバンドになろうと決めたんだよ(笑)。
−3人でヴォーカル・パートを分担する際にはどうやって決めるのでしょうか?
E:曲を書きながら決めているわ。試行錯誤しながらベストな分担を決めるの。誰が歌うべきかはそれぞれの曲が持つエネルギーが全て左右していて、私たちは単にそれに従っているだけよ。
−また歌詞はどのような分担で書かれているのでしょうか?
O:Jakeが全て書いた曲もあれば、僕やElizeだけが書いた曲もある。でも基本的には3人で一緒に書くよ。