MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

RAISE A SUILEN

2021.09.28UPDATE

2021年09月号掲載

RAISE A SUILEN

Member:Raychell(レイヤ/Ba/Vo) 小原 莉子(ロック/Gt) 夏芽(マスキング/Dr) 倉知 玲鳳(パレオ/Key) 紡木 吏佐(チュチュ/DJ)

Interviewer:宮﨑 大樹

-いつか機会があるといいですね。では、ここからニュー・シングルの話を聞いていきたいと思います。まずは8thシングル『Domination to world』の完成おめでとうございます。

Raychell:ありがとうございます。おかげさまで8枚目です。

-7thシングル『EXIST』(2021年4月リリース)は、和のテイストを取り入れてRASの新境地を見せた作品だったと思っているのですが、今回はRASらしさ全開且つライヴで強い作品になりましたね。

Raychell:私たちの最初のシングルが『R・I・O・T』(2018年リリース)なんですけど、「R・I・O・T」はヴォーカルひとりだけで歌って、当時はメンバーがコーラスで入ってくれていて、2ndシングルからチュチュがラップで入ったんですよ。で、今回の「Domination to world」は、初心に返るかのように自分のヴォーカルとコーラスだけなんです。だから第2の「R・I・O・T」というか、これだけパワーアップしたRASが"今の私たちの全力はこれです"と出していく、自信の溢れた楽曲に仕上がったなと思います。私たちには"世界へと憑依する"という「R・I・O・T」の歌詞にも入っている目標があるなかで、タイトルの"Domination to world"は"世界を支配する"という意味なんですね。そういう部分も「R・I・O・T」と通じるものがあります。本当にカッコいい曲だし、歌詞の世界観もサウンドも含めて、たくさんの人に届けたいです。

-"完璧な僕に不可能はない"という歌詞の強気っぷりもすごいんですけど、Raychellさんが歌うと決して強がりに感じさせない説得力があります。

Raychell:"お前ら聴け!"って感じですね。この曲に関しては意志を伝えているような歌い方です。"うちらRASだけど何か?"みたいな。「R・I・O・T」の次に来るくらいのRAISE A SUILENを代表する曲になるんじゃないかなと思います。

-この曲は、どんな気持ちでレコーディングに臨みましたか?

Raychell:当日は2曲レコーディングしたんですよ。で、2曲目に「Domination to world」を録ったので、もう喉はカパーッと開いているし、イケイケの状態で歌わせていただいて。実はもうちょっと癖づけた歌い方もしたんですけど、スタッフさんが、きれいな、聴き取りやすくトリートメントした感じの歌い方をチョイスしてくださったので、伝えたい言葉とかメロディが大事にされているんだなと思いました。なので、そこは意識しつつ、RAISE A SUILENの信念が見えるような曲だから、ライヴでもそれが伝えられたらいいですね。

-カップリングの「灼熱 Bonfire!」は、夏のアゲ曲という感じで、イントロでクラップしたり野外で火柱が上がったりする画が頭に浮かびました。夏の太陽のギラギラ感と、RASのバンドとしてのギラギラ感が熱いです。

Raychell:「灼熱 Bonfire!」は、遊び心満載の"これぞRAISE A SUILENの遊びだ"という感じにノれる曲で。ライヴ映えするような1曲に仕上がったので、これをどんなふうにバンドリーマーがノってくれるのか楽しみですね。ライヴで披露したときにまた進化が見えるんじゃないかなって、自分でもすごく楽しみにしています。

紡木:イントロの音がすごくセクシーじゃない? "夜のパーリナイ"という感じの音で、ライヴの中ですごい味つけになるなと。素敵な曲をまた貰えたな、という気持ちです。

夏芽:イントロでパラパラみたいなものを踊りたい(笑)。RASって、振付とかじゃなくて"オリャー!"って勢いで行っていたので、あえて振付みたいものをみんなでやったらすごく楽しめるんじゃないかなって。

Raychell:こういう感じ(笑)?(※パラパラを踊る)

倉知:それこそベガスさんがやっていますからね! 取り入れていきましょう(笑)!

-さっきの話が伏線みたいになりましたね(笑)。

Raychell:やろうよ! うちらは(楽器の演奏で)できないから、踊れる人は踊って!

紡木:もう全力で!

夏芽:レクチャー動画を作ってみんなに覚えてもらってさ。

倉知:いいですねー! 初の試み!

-ライヴで観るのが楽しみです。

Raychell:サビのところで掛け合いが多いんですよ。声を出せるようになったら、お客さんと掛け合いでアガるんだろうなって。それもすごく楽しみですね。

小原:イントロの感じが今までにない感じだし、それが終わったあとにコーラスみたいなのが入るじゃないですか? いつかライヴでお客さんの声を聞きたいですね。

Raychell:あそこはクラップも入れてほしいよね。

紡木:楽しみすぎる! 早くやりたい!

-今回のシングル収録曲で、それぞれが演奏して、または歌って感じた聴きどころはどこでしょうか?

紡木:今までRASの曲でいろいろとラップをさせていただいたなかで、できないラップは一応なかったんですけど、「灼熱 Bonfire!」は一番難しかったんです。そこを踏ん張って言葉を紡いでるので、聴いていただければなと思います。

倉知:「Domination to world」はさっきも練習していたんですけど、ギター・ソロのところがすごくカッコいいし、そこで他のメンバーがヘドバンしながら支えているところがあって、そのチーム感というか、各々の役割を全うしている感がすごく好きなんですよね。その部分で"ワー!"って盛り上がったあとに1回落ちるじゃないですか? そこの高低差もすごく好きです。キーボードのパートで言うと、とにかく忙しくて。キーボードは今3台使ってやっているので、どうしてもパートの"のりしろ"の部分が多くて、ピアノからシンセの音になるときとかに重なっているところがすごく多いんですね。常にパートを取っ替え引っ替えして、ずっと弾き続ける感じなので「R・I・O・T」を弾き始めたころにはできなかったと思うんですよ。RAISE A SUILENとして3年やらせていただいて身についたことが、この楽曲で生かせているなと感じます。なので、そういう意味でも「R・I・O・T」と同じように新たなRAISE A SUILENとしての代表曲というか、新たな気持ちでまたRAISE A SUILENを表せる曲なのかなと、個人的にキーボードのパートでも思っています。

夏芽:ドラムに関してはここの部分が特にというのはなくて。リズム全体を通して"ほら! みんな! いけいけ!"って押している感覚でやっています。Aメロで何もしないとか、叩かないところが多いかと思えば、2サビ後の間奏部分はずっと四分(音符)でドンドンやっているんですよ。そのときは特に"いけいけいけ!"と思っていて。"私のここ!"というよりも"Raychellいけ! 倉知いけ! 小原いけ!"みたいな(笑)。

紡木:紡木は......?

夏芽:(笑)"紡木もいけ!"と思ってやっています。支えるというよりも押し出すみたいな、そういうイメージです。

小原:ギターは、やっぱりリフがすごく印象的かなと思っていて。「Domination to world」のリフが、曲の顔になりつつあるくらい印象的だから、そこはミスなく決められるように意識してやっていますね。あと、ドラムと一緒で基本的にRASの曲はギターも休むときがないんですけど、この曲はBメロで丸々いないんですよ。1B丸々、2Bも丸々いなくて。こんなに長い小節いないのは今までになかなかなかったので、そういった意味ではシンプル且つメリハリがすごくある曲だなと思います。逆にサビにかけては疾走感があるので、聴いていてすごく楽しい曲なんじゃないかなと。

Raychell:私としては「Domination to world」の最初のギターのリフからベース、ドラムが入っていく流れが"きたきたきた!"みたいな感じになるし、すごく楽しくて。で、私もBメロが丸々いないの。そんな曲は今までになかったからすごく新鮮だし、そのときは歌に集中できるから、また違った意味で楽しいです。

夏芽:じゃあBは誰がやっているの?

倉知&紡木:は~い!

紡木:実はDJが結構音を出していて。DJはスクラッチでアクセント入れてることが多いんですけど、今回はエフェクト系が多くて、バックスピンもあって、なんと今回は結構音を入れています!

Raychell:おぉ~! 他には、ギター・ソロのあとにみんなで合わせるところ。あそこはすごく楽しいですね。そこは聴きどころだと思います。

-では、改めて8thシングル『Domination to world』はどんな作品になったと思いますか?

Raychell:RAISE A SUILENとして8枚目が出せることが本当にありがたくて。アルバム(2020年リリースの1stアルバム『ERA』)も出させていただいたんですけど、数えたらもうオリジナル曲だけでフル・ライヴができるくらいの数になったことが嬉しくて、感謝しかないですね。新曲ができるたびに私たちもどんどんステップアップをしているんですけど、今のRAISE A SUILENのすべて、今の私たちの一番だというものが「Domination to world」と「灼熱 Bonfire!」です。ぜひこの2曲を聴いて、またライヴに遊びに来て、はっちゃけて暴れてもらえたらいいなと思っています。

-Blu-ray付生産限定盤には昨年の"「BanG Dream! 8th☆LIVE」夏の野外3DAYS DAY2「THE DEPTHS」"が収録されますね。

Raychell:あー! あれ、観てもらいたいよね!? 富士急! ライヴ前に嵐が来ちゃって、いろいろあったんですよ。電気が全部消えちゃって、真っ暗な中でメイクしたりして。しかもコロナ禍だったじゃないですか?"お客さん来るのかな?"という不安もありつつ、ああいう大きな場所で5千人近くも来てくれて、すごく感動したのを覚えています。新曲もたくさんやって、舞台("We are RAISE A SUILEN~BanG Dream! The Stage~")からのあのライヴは私たちも大変だったよね(笑)? 本当に大変だったんですけど、みんなすごく頑張りましたし、スタッフさんもすごく頑張ってくださったので、完成度の高い最高のライヴになったと思います。すごく思い出深いライヴ。映像を観て、ライヴのアガり方を研究してもらうのもいいかもしれないですね!

-最後に、今後の展望や目標などを聞かせてください。

倉知:やっぱり私たちのライヴは一緒に盛り上がってなんぼなので。盛り上がりの最大値をどんどん更新していって、ファンのみなさんと私たち、スタッフさんとみんなで合わせた"チームRAS"で、より熱量の高いライヴを作っていけたらなと思います。

夏芽:ツアーが発表になっています! 北海道と福岡という両サイドに行くんですけど、東京に出ていきにくい人たちのところへ行くので、まだライヴを観たことない人が来てくれる可能性がすごく高いんです。過去のライヴの映像なども観てもらって、意気込んでライヴにきてくれたら嬉しいですね!

小原:これはかねてから言っているんですけど、海外でライヴしたいです。今はちょっと厳しいと思うんですけど、そこに向けて引き続き応援していただけると嬉しいです。で、自粛が明けて自由になったときに海外へ"ワー!"っと行ける準備をできるように、よろしくお願いいたします!

紡木:初期のころはカバーを中心にずっとライヴをやっていたんですけど、今やもう贅沢なことにやらないオリジナル曲が出てきたりして。だから、ひとつひとつのライヴごとに"このライヴではあの曲があった"という差をつけて、味つけが全然違うライヴの演出が今後もできるんじゃないかと思っております。このご時世ではあるんですけど、一緒に音楽を通して"アゲ~!"な感じになっていただければなと!

Raychell:今まで"ガルパ"(スマホゲーム"バンドリ! ガールズバンドパーティ!")というゲームの中ではいろいろとカバーもさせていただいているので、もし機会があったらカバーしている方とご一緒してみたいですね。毎公演ライヴで言っているんですけど、同じライヴって本当になくて。毎回全力で、ライヴに命賭けてやっています。私たちもずっと進化し続けるし、世界を目指して頑張っているので、それを見逃さずに、ぜひライヴでたくさんの方に聴いていただけたらなと思いますね。まだ私たちは進化の途中なので、これからもたくさん暴れていきます。頑張ります! これからもよろしくお願いします!