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INTERVIEW

NOCTURNAL BLOODLUST

2020.10.24UPDATE

NOCTURNAL BLOODLUST

Member:尋(Vo) Valtz(Gt) Yu-taro(Gt) Masa(Ba) Natsu(Dr)

Interviewer:米沢 彰

-なるほど。話は「Life is Once」に戻るのですが、この曲が今年の5月にリリースされたのはいろいろなタイミングが重なっていて本当に奇跡的だったなと思っています。5月25日に緊急事態宣言が解除されて、「Life is Once」の告知とティーザー映像公開が28日、そのまま29日にデジタル・リリースと、日本全体も、音楽シーンもボロボロになったどん底のところでちょうどリリースになったんですよね。

尋:もともとこのくらいのタイミングでっていうのは決まっていたんです。

-タイトルの"Life is Once"もすごく意味深で、タイミングも相まって決意表明の曲のように感じました。実際にはいかがですか?

尋:タイトルそのままの意味ではあるんですけど、自分の人生をいろんな要因に邪魔されてっていうのがずっと続いていたので"一度きりの人生、邪魔されてたまるか!"みたいな感じで。つらいことがたくさんあって、でもそのヘイトをどうやってはねのけていくかっていうことですよね。あとは、"一度きりの人生、ここから楽しんでいこう!"っていうのも。

-たしかに。ヘイトを前向きな感情にしているような印象を受けました。

尋:そうですね。だから、起承転結があって、最初は怒り、そして最後には新しく一歩進んでいこうっていう内容にはなっていますね。

-そして楽曲の持つ爆発力もとんでもなくて、初めて聴いたときには冒頭の"Break out"のところでもう"キター!!!!"って頭の中で叫んでました。そこまで聴いて"あ、もう大丈夫なんだな"って思って。復活一発目のイントロできちんとそれができるって、すごく考えて作られた曲なんだなと。

Masa:そうですね。本当に、頭から打ち上げ系の曲にしようっていう、イントロから"ボーンッ!!"っていう爆発感を出したくて。

-そして、サウンド全体はノクブラらしいゴリゴリにヘヴィな一方で、センスで聴かせるパートとテクニカルなパートが散りばめられてて、とてもメンバー・チェンジの一発目にやれる曲じゃないなと思ったんですよね。長く同じメンバーでやってこそできるような楽曲だなと。

Masa:やっぱり世に出す1曲目なので、ある意味1曲で勝負するような、アルバムとまではいかなくてもミニ・アルバムくらいの内容を1曲に詰め込みたかった、というのがあったんです。ラウドもメタルも、いろんなネタが好きな人がいると思うんですけど、そういういろんなリスナーに刺さるようなポイントを散りばめたいと思って。

-それは聴いていてすごく感じました。そしてパート別で見ると、ドラムは相変わらず鬼ですね。フィルのパターン無限にあるんじゃないかってのもそうなんですけど、ブラスト・ビートも含めて相変わらず無茶苦茶な手数ですよね。

Natsu:うちのバンドあるあるなんですけど、ドラムを最初に録るのに、曲がなかなか上がってこないっていう(笑)。

Masa:展開でめちゃくちゃ悩んでて(笑)。

Natsu:途中BPM速くなるところも、"出た出た(笑)"とか思いながら普通にスタジオで練習してて。スタジオで練習する余裕があったんですけど、そしたらレコーディングのときに知らない尺がプラスされてて(笑)。搬入してる車の中で初めて聴いたんですよ!

一同:(笑)

Masa:これは入れないとなってパートが......。

Natsu:でもまぁ、メンバーがちゃんとディレクションしてくれて。僕は曲を作れないので、そうやって曲を作る人がギリギリまで頑張ったものをちゃんと再現するのが、プレイヤーの仕事かなって。

-ベースに関しては、ギターが消えるパートもあって。ほんと可聴領域の下限近くでやってるなぁとわかりやすく聴かせてくれて。

Masa:あくまで邪魔しないスタンスで。やっぱりメタルはどうしても、ヴォーカルとギターを立たせたいっていうのがあるので、いつもギリギリのところを攻めてる感じですね。

-そして、ギターはギター・ソロもあって......これはどなたが?

Masa:これはValtzが録ってますね。

-そんなソロもありつつ、リフがどれもすごいセンスありますね。コンポーザーはMasaさんになっていますが、リフも含めてMasaさんが書いているのですか?

Masa:メインのリフはそうですね。で、細かいつなぎの速弾きとかは、ニュアンスだけ伝えて入れてもらってます。

-ノクブラに加入して初めての制作になったかと思いますが、ギターのおふたりはいかがでしたか?

Valtz:やっぱり一発目なので、緊張感はありました。メンバーもエンジニアも"こいつはどんなギターを入れてくるんだ?"っていう空気感がありましたし。みんな気合は入ってましたね。ただ、当日いきなり"弾いて"って言われて弾いたんですよ。練習ゼロで(笑)。

-(笑)

Valtz:一個一個確認しながら、その場で弾いていって。

-それで録れちゃうんですね。

Masa:すごいですよね(笑)。いろんな面で、手探りで作っていったっていうのがあるんですよね。でも、意外とばんばん進んでいって。

尋:手探りとはいえスピード感はありましたよね。

Masa:ギターは1日で録り終えたし。ヴォーカルもスムーズでした。

尋:今回は、制作期間的には余裕がありましたね。

Natsu:わりとのびのびできたかも。