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INTERVIEW

ナノ

2019.02.06UPDATE

2019年02月号掲載

ナノ

インタビュアー:吉羽 さおり

-あまのじゃくということでは、2曲目の「Spiral Eye」がまさにそうじゃないですか。ナノさんがEDMっていうものをここまで真正面でやるとはっていう曲で、サウンドも歌もラップもクールでグルーヴ感のある曲に仕上がりました。

このテーマはどこかでやってみたかったテーマで、この曲のデモを聴いたときに、こういう歌詞しかないだろうっていうその世界観が一気にできましたね。すごく現代的なものをやってみようと思ってました。歌詞もぶっちゃけて言えば、そんなに深いものじゃなくてもいいやっていうか。そこまで戦わなくてもいいし、今までのように深いところをっていうものじゃなくて、パッと聴いたときに誰もが理解できて、共感できるような歌詞を書きたいなと。今回は、現代のSNSやネット社会をいじったりして、自分の中で面白おかしく表現した曲ですね。

-全編英語詞で、ダンス・ミュージックだからこその曲かもしれません。

言ってしまえば、歌詞を理解しなくても楽しんでもらいたい曲ですね。歌詞は歌詞で、楽しみを倍増させるためのものというか。曲としては、全世界共通で楽しめる曲かなと思うので。

-この曲は、こういうサウンドの曲をやりたいとナノさんからリクエストしたものですか。

リクエストしたものではなかったんです。なんか、こういうデモが上がってきて。以前から、「Freedom Is Yours」(2016年リリースのリミックス・アルバム『nano's REMIXES』収録曲)みたいなEDM重視の曲をやりたいってずっと思っていたので、自然とそうなったのかなと思います。「KEMURIKUSA」が、がっつりとしたハードな曲なので、そこから真逆にいって、こういうタイプの曲にしたいなっていうのはバランス的にもありましたね。

-普段からEDM、ダンス・ミュージックは聴いたりするんですか。

ラジオとかでかかっていたら聴きますし、普段から自分はいろんなものを聴くので。最近は、シャッフルでApple MusicやSpotifyが勝手に選んでくれたものを、ひたすらプレイするっていうシステムを選んで聴いてます。そうじゃないと、どうしても自分が好きなものばかり聴いてしまって、偏って刺激がなくなってくるので。普段ならこれは絶対に聴かないだろうなっていうものも、たまには聴いてみたいなって思って。聴いていて、特に耳に残って引っかかったものはあとで調べてみて、かっこいいなこの人っていう感じで聴いたりしてますね。最近の傾向としては、EDMが多いなって思うんですけど。EDMはあまり考えずに聴けるというか。ロックはぐっと深く入り込んで聴いてしまうんですけど、EDMだと何かしながらでも聴けたりするので。そういう意味では楽しいなって思いますね。

-これまでなかなか聴くことがなかったけど、聴いてみると意外と面白かったなっていうのはありますか。

久々に軽めのサウンドのものを聴いたり、癒し系の音楽を聴いたりとかはしますね。家にいるときはそんなに激しいものを聴かないので。わりと、リラクゼーション系の音楽は聴いたりしますね。あと最近は、昔聴いていた懐かしいロック・チューンを聴いて、"あぁ当時は良かったなぁ"っていうのもあります(笑)。最近で言えば、もう多くの人が観ていると思うんですけど、QUEENの映画"ボヘミアン・ラプソディ"を観たんです。周りの人に勧められていたんですけど、なかなか観に行く機会がなくて。でも、さすがにそこまで言われるなら観に行かないとなと思い行きました。自分はそこまでQUEENをたくさん聴いてきたわけではないし、Freddie Mercury(Vo)のことも詳しくはなかったので、大丈夫かなって思っていたんですけど、観たら、やっぱり音楽ってすごく楽しめるんだなって感じましたね。いろんな刺激も受けましたし。何十年経ってもかっこいいと思える音楽ってすごいなって、改めて実感して。それって、憧れですよね。ものすごくかっこいい作品に出会えて良かったです。

-それでまたQUEENも聴き直しているという。

そうですね、ちょこちょこと聴いています。改めて聴いていると、小さいころに聴いたことがある曲や、普通にラジオで聴いて知っていたものが、"これQUEENの曲だったのか"って。作品の中では、曲ができるまでの道のりとかできた理由が描かれていたんですけど、それがすごく面白かったですね。

-ミュージシャンとしては、親近感が湧くところがありますか。

ありましたね。ロック・アーティストはあまりそういう曲を作ったことがないけど、お客さんが一緒に歌えて、一緒に演奏できる曲を作りたいって作ったのが、あの名曲「We Will Rock You」になったというエピソードがあったんです。たしかにお客さんと盛り上がれるのってすごく楽しいし、それをあの時代から、ファーストペンギンのようにやり始めたのがこの人たちだったんだなって。今自分が普通にやっていることの原点が、それだったんだと思うと、めちゃくちゃかっこいいなと。


目標を明確にしたい。狙う幅は狭くなるかもしれないけど、狭ければ狭いほど槍のように強く刺さるのかな


-みんなでシンガロングするって今や定番ですもんね。そういうことでいい影響もあったようですが、先ほどもちらりと話が出ていましが、今年はより何かにチャレンジしたり、もっと自分でいろいろと仕掛けたりしていく年になるという感じですか。

今までももちろん、ものを作るときにはたくさんの思いを込めていましたけど、今年はもっと目標を明確にしたいなと思っていますね。作るときに"これを成し遂げたいからこれを作りたい"っていう強い意志を自分で探ってみるとか。そういうことをもっと前に押し出したいなと考えているんです。なんとなくではない、これは明確にこの人たちに届けたいとか、こういう人たちに聴いてもらいたいんだとか。逆に言うと、狙う幅は狭くなるかもしれないですけど、狭ければ狭いほど槍のように強く刺さるのかなとも思いますしね。そういうこともたまにはやってみたいかなって。王道の、みんなにっていうのじゃなくて。

-その思いは何がスタートだったんですか。

よくわからないんですが、どこかでふわっとした気持ちでやってる自分がいたのかもしれないですね。明確な目的とかがないと、自分自身もふわっとしてしまうし、ライヴで何を伝えたいかもぼやけてしまうし。そういう部分があまり好きじゃないのかもしれないですね。

-今年は、よりマニアックなナノさんが見れそうですね。

そういう意味では、マニアックな自分にもなりたいし、ファンのみんなにももっとマニアックになってもらいたいなと思いますね。

-3月16日には渋谷ストリームホールでワンマン・ライヴが開催されます。このライヴには"Remember again"というタイトルが付いていますが、どんなライヴになるのでしょうか。

そういうタイトルが付いているんですけど、このワンマンは、過去を振り返るようなライヴではないんですよね。3月16日というのは、初めてソロ・ライヴをやった記念の日なんですけど、そういう記念のライヴをただ振り返るための"Remember again"ではなくて。自分はなんで音楽をやっていて、なんでここまでこれて、なんでこれからも音楽をやっていきたいのかを思い出すライヴにしたいなと思っているんです。それはやっぱり、ファンとかお客さんがいなきゃできないことで。自分は、人に届けたいから、人がいるからこそ音楽が成立する、ライヴというのは未来に向けての強い意志表示だと考えているので、それをみんなと共有できたらいいなと思ってますね。勢いのあるライヴにしたいです。

LIVE INFORMATION

"ナノ ワンマンライブ「Remember again」"
3月16日(土)渋谷ストリームホール
OPEN 16:00 / START 17:00
【チケット】¥5,000(税込/オールスタンディング/別途1D)
※未就学児童入場不可
■一般発売:2月16日(土)10:00~
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