INTERVIEW
the GazettE
2016.02.16UPDATE
2016年02月号掲載
Member:RUKI(Vo) 麗(Gt) 葵(Gt) REITA(Ba) 戒(Dr)
Interviewer:KAORU
-ミドル尺の中に情報量が詰め込まれているんですね。"UNDYING"というタイトルは"不死"という意味ですが、どういう思いが込められているのでしょうか?
RUKI:まだ歌詞が固まってないので詳しい部分はなんとも言えないんですが、『DOGMA』や『UGLY』で歌ってきたことに対して、"バンドが死なない(=不死)"というよりは、"災い"とかその類のものが"死なない"ということ。それに対するバンドの在り方というか、『DOGMA』を総括したテーマにしようかなと考えています。
-『DOGMA』、『UGLY』の流れからの『UNDYING』を楽しみにしています。さて、"the GazettE WORLD TOUR 16 DOGMATIC - TROIS -"の詳細が発表されました。初上陸のアメリカを含む全11ヶ国16公演の海外ツアーですね。ここまで長い海外ツアーは初めてですか?
麗:16本は初めてですね。前回は7ヶ国9公演でしたね。
-アメリカでの初ライヴについてはどのように考えていますか?
RUKI:実は最初、アメリカでツアーをやるとは思ってなかったんですよ。でもイベンターの方が"やってみなよ"って言ってくださって。でもまだ想像つかない部分が多いですね。
-アメリカにも確実なファンベースを築けているという実感はありますか? 例えばSNSでリプライが来たり。
RUKI:いや、アメリカ人はガチでないっすね。
REITA:ちょいちょいはありますけど......。
麗:日本に来るファンの人は、日本のファンの雰囲気に合わせる感じですね。アメリカ人だからハジけるみたいなのは見たことないですし。
-なるほど。でもアメリカでライヴをやるということは、何か感慨深いものがあるのではないでしょうか? 日本のバンドがたくさんアメリカ進出に挑戦していますし。
葵:そうですね。挑戦できる機会があればやりたいという話はしていたので。行ってみないとわからないですけど。
RUKI:特にアメリカは難しいと言われていますからね。どのくらい難しいかというのも、バンドとしては体験しておいた方がいいと思います。
-具体的にどういう部分で難しいと言われたんですか?
葵:それこそギターは1本だけで、スタッフも最少人数に抑えないとできないって以前言われて。最低限の機材で、とにかくお金がかけられないし、大陸の移動もバスだし、いろんな意味で過酷だと。でも今回はいいイベンターさんで、いい条件でできることになりましたけど。
-個人的に楽しみにしている都市などはありますか? 観光的な意味でも。
戒:移動の関係で絶対に観光できないスケジュールなんですよね。
RUKI:行きたいところはめちゃくちゃありますよ、アメリカは特に。
REITA:ニューヨークってだけで楽しみですけどね。田舎モノ的には"ニューヨークでライヴなんてたまんねぇ!"って感じなんです(笑)。
RUKI:マスタリング作業でニューヨークに行ったときには、何もしなかったですけど。でも銃声が聞こえてきそうな雰囲気は感じましたね。揺れ立っているようなイメージです。
-アメリカ初上陸応援しております! 台湾には一度"JAPAN NIGHT"というイベントで行っていますよね? 台湾のファンはどんな感じですか?
RUKI:ヘドバンとかしないんですよ。逆に独特な感じですね。手だけが動くっていう。肩から先しか動かないっていう(笑)。でも顔はめっちゃ笑顔で。頭を振るっていう文化がないんですよね。
-ヘドバンって全世界共通じゃないんですね。
葵:いやー、違いますね。海外って基本そんなに頭振らなくない? ライヴ観ないともったいないっていう感覚なのかな。
RUKI:そうだね。でもその代わりにめっちゃ歌いますね。サビだけならわかるんですけど、アタマからケツまでずっと歌ってます。なんならコーラスの部分まで歌いますからね(笑)。
-日本語の歌詞を一生懸命憶えてくれるみたいですね。
麗:すごいですよ。日本語だからこそ歌ってくれてる部分もあったりして。逆に俺らが英語でMCしたりしてもあんまり喜ばれないんですよ。
-なるほど。上海でのライヴは初めてということですが、楽しみにしていることはありますか?
RUKI:上海って何が美味しいんですかね?
葵:やっぱ蟹じゃない?
麗:上海蟹ね。自動販売機があるらしいよ(笑)。
REITA:どうやって食うんだろ(笑)。
葵:紹興酒で炊くんですよね。めっちゃ美味しいらしいです。