MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

GYZE

2014.09.02UPDATE

2014年09月号掲載

GYZE

Member:Ryoji (Vo/Gt)

Interviewer:米沢 彰

-今挙げてもらったギタリストの中には、エモーショナルな人とテクニカルな人がいると思うんですが、GYZEはしっかりとその2つを両立しているように感じました。

ありがとうございます。そうですね。どっちかっていうのにはなっていないと思います。高校の頃にはIMPELLITTERIとか、とにかく練習していましたね(笑)。でも今は、どちらかというとエモーショナルな方が多いかな。もちろんシュレッド・スタイルとか練習しましたけど、やっぱりギターはメロディを奏でる楽器なので。

-自分の中ではどっちを大切にするっていうと。

速弾きのパートも、ゆっくり弾いてもちゃんと旋律が綺麗になるように作りこんでいるんですよね。マイナー・スケールだけじゃなくて、ホール・トーンとかも入れてみたり、どっちかっていうよりは両方で一括りって考えていますね。

-個人的に影響を受けたギタリストは?

Michael AmottやAlexi Laiho、Syuさん、屍忌蛇さん。この4人ははずせないですね。あとはKISSのPaul Stanleyは存在としての影響を受けています。これらの人たちはGYZEの音楽としても影響を受けているんじゃないかなと思います。

-バンドとして影響を受けたのは?

さっき挙げた日本のSERPENTが1番影響受けたと思います。それから、フィンランドのNORTHERっていうバンド。あとはDISARMONIA MUNDI、BLOOD STAIN CHILDから影響を受けましたね。でも、人生を変えるレベルで影響を受けたのはKISSです。

-その出会いはいつごろですか?

KISSは小学校5年生くらいとか。それこそ、ギター始めてすぐくらいですかね。

-どういう経緯で?

おやじの世代がKISSだったので。ビデオとかが家にもあって、観た時に"あ、これだな"って(笑)。"Paul Stanleyになろう"と。将来の夢が決まった瞬間でしたね(笑)。

-いわゆるヴィジュアル系は通ってきてないんですね。

他のメンバーも含めて、まったく通ってきてないですね。

-ちょっと意外ですね。

そうですね。化粧するのもビジュアル文化から影響を受けたわけではなくて。こういうメロディック・デスメタルをやる前ってPENNYWISEみたいなメロコア・バンドやってたんですけど、そのときから目の周り黒くしたりとかしてて。ステージに立つときとか人前に立つ時には意識して変えるようにしているだけなんですけど、それはすごい重要なことだと思ってます。

-サウンドの面ではちょっと目立ちにくいですが、シンセの使い方も音の使い分けや音量などが絶妙にバランスされていて、GYZEの壮大なサウンド・キャラクターを確立させている重要なパートのように感じましたが、実際はいかがですか?

そこまで聴いてくれて嬉しいです。それこそ、音階のあるものだけじゃなくて、効果音も入っていたりとか。最終的なミックスが引っ込み気味だなって思ったりもしたんですけど、実は琴の音だったり結構複雑な音が入っていたりするんです。だいたい曲作りの最後にシンセをつけるんですけど、どれだけその作業で曲を華やかにするかっていうのが僕の中でも大きなポイントになっていて、とにかくギターと同じくらいこだわっていますね。ただ、専門的な勉強をしたことがなくて、直感でやってることが多いので、いつかちゃんと習ってみたいなっていう気持ちもあります。

-作曲のプロセスはどのように進めているのですか?

結構いろんなパターンがあるんですけど、メロディを決めるときは、鼻歌のときもあるし、ギターやピアノでつくるときもあるし......。メロディができたら、書き溜めていたリフとかをDTMのソフトを使って試行錯誤してはめていったりします。はまったものを組み合わせていくこともありますし、リフから出来てノリで作っちゃったらエンディングまで1日で曲ができちゃうこともあります。そのときのモチベーションが反映されてますね。これからもいろんな作り方をしていきたいですね。

-ほぼ1人で作っているのですか?

そうですね。メンバーに渡すときはほぼ最終段階のことが多いです。ただ、Track.1の「Desire」は、僕がギターだけで曲を作ってそれをShuji(Dr)に渡して、つけてもらったりはしましたね。最終的によりよくするためにいろんなことをします。結構、作業量が多いです。