DISC REVIEW
-
3rdアルバムからのシングルとなる表題曲と、同作の1曲目「THUNDER VENGEANCE」のオーケストラル・バージョンに、未発表曲2曲を収録した今作。ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルの薫り漂う、泣きのギターとギャロップ的なビートが絡んだサウンドに、ソウルフルなヴォーカルが映えるタイトル曲は、テクニカルなアンサンブルと歌謡性の高さが聴きどころだ。また、「SPELLBOUND」はEUROPEを彷彿とさせるシンセをフィーチャーしているのが新鮮で、長尺の間奏パートの楽器の掛け合いがゴージャス。「PUPPET ON STRINGS」は、どしゃ降りの哀愁感によるLOVEBITES節が冴えまくった曲だ。前作で構築した強固なヘヴィ・メタルを、さらに豊かに押し広げていくシングル。 吉羽 さおり