DISC REVIEW
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"Download festival"をはじめ欧州のメタル/ラウド系フェスに出演し、欧州ツアー、ARCH ENEMYとの中国ツアーや、DRAGONFORCEのゲストとしてUKツアーに参加するなど、海外で地盤を築いてきた2019年。確かな自信やヘヴィ・メタル・バンドとしての自負が強固になったのだろう。今作はタイトルにヘヴィ・メタルを護っていく5人の使命を刻んだ。5人で作詞を手掛けたTrack.2もその意志を感じる。多彩な武器をすべて持ち込み、クラシカルで、アグレッシヴで、ソウルフルなサウンドで紡がれた物語は勇壮でエモーショナル。また、メタル的なオマージュを盛り込んだような、スペクタクルなTrack.6も圧巻で、カタルシスたっぷりだ。asami(Vo)の得意なソウルやブルースの哀愁を、ミドル・テンポで聴かせるTrack.7も、彼女たちならではの切り口。最新にしてバンドのクラシックを提示する作品だ。 吉羽 さおり