BLUE ENCOUNT田邊駿一のMOVIE ENCOUNT！(略してムビエン。)　vol.4

COLUMN

BLUE ENCOUNT田邊駿一のMOVIE ENCOUNT！(略してムビエン。)　vol.4

ご無沙汰です。夏夏夏夏。ココナッツ。
連日の猛暑の中、みなさんいかがお過ごしでしょうか？これを執筆している２日前、BLUE ENCOUNTは夏フェスはじめでございました。福岡の大型野外フェスに出演しさせていただいたたのですが、やはり地元九州の自然は格別ですなぁ。海の匂い、蝉の声、風の優しさ。すべてが自分にとってとても懐かしい感覚で、フェスの最高な雰囲気の中、僕はふと、少年時代の自分に脳内タイムスリップをしていたわけです。
ガキの頃はエアーガンが大好きで、夏休みはほぼ毎日裏山で友達と撃ち合いをしていたものです。「サバイバルゲーム」ってやつですね。その頃の僕は自他ともに認めるハードボイルド小学生でした（笑）先日、母が言っていたのですが、寝るときは枕の下にエアガンを忍ばせて、敵の襲撃に備えていたらしいです（笑）いったいあの頃の僕は誰からの襲撃に備えていたのでしょうか（笑）そんなハードボイルド小学生が当時ほぼ毎日見るくらいハマった映画を本日はご紹介したいと思います。

「リプレイスメント・キラー」。香港ではジャッキー・チェンに並ぶほど有名な超大物俳優チョウ・ユンファのハリウッド進出第一弾目の記念すべき作品！この人は日本の俳優で言うなら渡辺謙さん的な存在。劇団ひとりさんがひと昔前のコント番組でチョウさんのモノマネをやってましたね。（どうでもいいね。）闇組織に属し、その組織の命令通りに忠実に殺しを遂行する凄腕暗殺者の物語。ほら、いかにもハードボイルド。この作品の監督、アントワーン・フークワさんはこれで監督デビュー。この数年後にこの人が監督した「トレーニングデイ」という映画（デンゼル・ワシントン主演）が大大大ヒットします。今ではハリウッドを代表する監督さんでございますな。主演のチョウさん演じる凄腕暗殺者の相手役を演じるのがミラ・ソルヴィノ。日本での知名度は低いですが、1995年に公開された「誘惑のアフロディーテ」という映画でアカデミー助演女優賞を受賞したこともある実力派女優さんです。
これだけの切り札を揃えて作られた今作。残念ながらそんなに売れませんでした（泣）でもその後ガンマニアの間ではじわじわ浸透して今やカルト的人気を獲得しております。それくらい劇中に登場する銃の数が半端ない！そして銃撃シーン盛りだくさん！実は日本と違ってハリウッド映画で使われる銃はほとんどが本物なんです（弾は空砲だから、発砲時に火花だけ出るシステム）！リアルな銃で撃ちまくる。まさに大人のサバイバルゲーム！この作品内で１万発以上は発射してます！花火大会かっっっっっっ！アクションばかりの映画ですが、監督の素晴らしいスタイリッシュカメラワークのおかげで最後まで見れます。ガンマニアだった小学生の頃の僕的評価は★★★★★（満点！）しかし、現在の僕的評価は★★☆☆☆（笑）原因はストーリーの薄っぺらさですね（笑）香港で作ったら大ヒットしてただろうなぁ...。でもその後、チョウさんは「グリーン・デスティニー」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出演してハリウッドで大成功しました。よかったぁ。とにかく良くも悪くも「もしも香港映画をハリウッドで撮ったらこんな感じ」的な作品です。ガンマニアの方や、香港映画好きは一見の価値アリ！今回はいろいろマニアックでしたね（笑）ではまた次回！！！！

『リプレイスメント・キラー』