BLUE ENCOUNT田邊駿一のMOVIE ENCOUNT！(略してムビエン。)　vol.11

COLUMN

BLUE ENCOUNT田邊駿一のMOVIE ENCOUNT！(略してムビエン。)　vol.11

夏フェスシーズンも終わりを告げて、ちょっぴり肌寒くなってきたね。いよいよ秋がやってきたわけです。
やはり俺は今年も映画と食欲の秋。自分で作った料理を食いながら、まったりと部屋で映画を観るのが心から幸せな時間です。
今回は、映画と食欲の秋を愛する全ての人に一本の映画をご紹介いたしましょう。

「シェフ三ツ星フードトラック始めました」：一流レストランで料理長を務めるカール・キャスパー。彼はある日、レストランのオーナーと激しく衝突してしまい店を辞めてしまう。その後マイアミに行ったカールはとてつもなく美味いキューバサンドイッチと出会い"自分もこのサンドイッチを作りたい！"と決心。知り合いから買ったオンボロトラックを改装して、一流シェフはサンドイッチ屋を開業するのだが......。

この映画、すごくいい。
今年出会った映画の中で一番です。
タナベムービーアワード最優秀作品賞です。

主人公、カール・キャスパー役のジョン・ファヴローは主演だけじゃなくこの作品の監督と脚本まで兼任しているという才人！！
とてつもなく魅力的な人です。演技にわざとらしさが一つもなくて、冒頭からすぐに作品の世界に引き込まれます。

あと料理の撮り方が上手い！！
料理をメインに据えた映画はもちろんそこが大切になるわけだけど、この映画は特に料理の写し方が素晴らしいです。食べログの写真は全てこの監督が撮ったほうがいいんじゃないかい（笑）？

肝心な作品全体のテンポですが、約2時間の上映時間なのにあっという間に終わっちゃうくらい全体の構成がしっかりしてます。こういう系統の映画って必ず退屈なくだりがあったりするのに、アクション映画を観てるかのようなジェットコースター感。それもそのはず、この主演兼監督のジョン・ファヴローはなんと......「アイアンマン」シリーズの監督もやっているお方。
エンターテインメントの中身を知り尽くしてる人だからこそ、こういうドラマ性のある作品にもスピードを足すことができるんだなぁ。
主役級の俳優陣が脇を固めてるのに嫌味じゃないとこも好き。

とにかくこの映画、いいとこばかりすぎてやばい。
でもやはりストーリーが一番最高です。全てを失った男が一つ一つ大切なものを取り戻していく物語。
旅の果てで出会ったものは一体何だったのか？
絶対見て欲しい！！！！！