LIVE REPORT
KORN|SUMMER SONIC 2011
2011.08.13 @QVCマリンフィールド&幕張メッセ
Writer MAY-E
よくよく考えればSUMMER SONICの13日(土)東京会場に出演した唯一のラウド・ロック系バンドとなった、KORN。昨年のLOUD PARK10で大トリを飾ったバンドが、今年のSUMMER SONICではマウンテン・ステージのトリを努めた。
会場いっぱいに集まった大観衆の前に姿を表したフロントマンのJonathan Davis(Vo)。一際大きな歓声を浴びる彼の前には、女体型マイク・スタンドが準備されているではないか!(LOUD PARKにも持って来なかったのに!)一曲目は、まさかの「Blind」!いつもはライヴの終盤にプレイされるこの曲のイントロが早々から流れてきたもんだから、「やばい!今日は何かが起きる!」なんて鳥肌が立ったのだけれど、その予感は見事に的中。
「Here To Stay」「Freak On A Leash」「Got The Life」「Right Now」といった人気曲を立て続けにプレイ。ベスト・オブ・KORNと言えるセットリストの中に、ドラム・ソロからジャム・セッションへと流れる新ドラマーRoyを中心とした楽器隊の見せ場もしっかり組み込まれていたが、この辺りは昨年の来日公演の内容とさほど変わらず。
ユニークだったのは「Shoots and Ladders」で、バグパイプを途中で吹くのを止めてはオーディエンスに向かってJonathanドヤ顔(笑)。ファンから歓声が飛ぶと満面の笑みを見せ、気を良くしたようにまたバグパイプを吹き始める......。超ゴキゲンである。こんなJonathan、見たことがありません。本編ラストの「It's On」では、当時のJonathanらしい苦々しい表情をしていたけれど。
興奮が頂点に達したのは、アンコールでだ。名曲「Falling Away From Me」で感極り、その後は最近のライヴで恒例となっている「Coming Undown」からQUEENの「We Will Rock You」のミックスへ。しかし、今回はそれだけでは終わらず、更に「Twisted Transistor」へと流れ、お次は「Make Me Bad」へという具合にあれよあれよと曲が変わっていくのだ。こ、これはメドレーじゃないかーー! メドレーには更に「Thoughtless」「Did My Time」といった鼻血モノのナンバーまでもが盛り込まれ、興奮に次ぐ興奮の末、アンコールのラストはまさかの「Y'all Want a Single」でしめくくられた。「Falling Away From Me」で既に沸点を迎えていた私の体はいよいよ限界を超え、ライヴ・レポート用のノートブックは白熱するあまり字が乱れ、何を書いたのか自分でもまるで分からない始末でした......。
メドレーを抜いて全12曲と前回の来日公演よりやや短めで、ショウそのものもタイムテーブルで発表されていたよりも早めの時間で終演したが、満足度は100%超え。さすがのKORNでした!
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