DISC REVIEW
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90年代後期にKORNと共にニューメタル、ミクスチャー・シーンの中核にいたRAGE AGAINST THE MACHINE、LIMP BIZKITが解散、脱退、復活などとそれぞれ紆余曲折を経て結果として失速を余儀なくされたが、KORNはオリジナル・メンバーであるBrian "Head" Welch(Gt)、David Silveria(Dr)の脱退はあったものの、コンスタントに作品をリリースし、前々作は全米3位、前作は2位という好成績を収めている。順風満帆な彼らだが、あえて今作では"原点回帰"を目指しプロデューサーには初期2作品で起用したRoss Robinsonを起用。全編に響き渡るJonathanの悲痛なまでの叫びとやり場のない怒りは聴く者すべてを圧倒する。また新ドラマーであるRay Luzierの手数の多い独創的なドラミングはKORNに新しい"血"を注入することに成功している。 ムラオカ