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INTERVIEW

OUTRAGE

2017.02.09UPDATE

2017年02月号掲載

OUTRAGE

Member:丹下 眞也(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-メンバー4人の中で性格が一番変わったのは誰ですか?

ある意味、変わってないです。変わらない部分は全然変わってない。ある意味やりやすさも変わらないけど、やりにくさも変わってないんですよ。当然、意見が合わないこともあるし。お互いの距離感を、いい意味で取れるようになっただけですね。

-そうなんですね。

あっ、ひとつだけ大きく変化したのは、お互いの違いを認められるようになりました。前は違っている人に対して、なぜこっちサイドに来ないんだよと思ったけど。今は違ってるからこそ、それが個性になるし、その個性を大事にしないといい音楽も作れないから。

-わかりました。それで"DISC-2"の最後に新曲3曲が収録されてますけど、これがどれもすごくかっこよくて。

3曲とも感じるままにやっただけですけど、OUTRAGE節は自然と出てると思います。

-衝動が爆発してますよね、いろんな意味で。

そうですね。だから、OUTRAGEらしさすらも意識してないかもしれない。「LET IT DIE "NO DEAD,NO CRY"」("DISC-2"Track.13)はゲームのために作った曲ですけど(※PS4"LET IT DIE"公式参加ソング)、阿部が持っていた曲のストックから出してきたものなんですよ。


30年振り返っても、深い意味がないことの連続なんですよ
そうやって、ノープランだからこそ挫折しなかった


-「LET IT DIE "NO DEAD,NO CRY"」はいままでにないタイプの曲調ですね?

阿部に説明されてもよくわからなかったけど、RED HOT CHILI PEPPERSとパンクを混ぜたみたいなことを言ってました(笑)。

-はははは。MOTÖRHEADっぽさもありつつ、こんなに明るい曲調も珍しいなと。あと、橋本さんのダンディな歌声も新鮮でした。

橋本のキーはいつもより低いかもしれないですね。自分の得意なキーじゃなくても、器用に歌いこなせるんだなと思いました。テンポ的にも自分は一番叩きやすかったです。いい感じで力を込められますから。

-"NO DEAD,NO CRY"という副題は?

それも阿部がつけたんですよ。それもなぜつけたのかわからないです。

-深い意味がありそうな......。

深い意味はないです!

-はっきり言い切ってます(笑)。

30年振り返っても、そういうことの連続なんですよ。深い意味がないことの連続で、頭であまり考えないんですよね。そうやって、ノープランだからこそ挫折しなかったという。ほんとはいい大人がノープランじゃダメなんですけどね(笑)。

-「LAID」("DISC-2"Track.14)は橋本さんのメタルっぽい歌い方を含めて、いままでやってそうで手をつけなかった、ど真ん中のヘヴィ・メタルですね。

そうですね。それも阿部が作った曲で、この曲はW.A.S.P.に捧げたと言ってました。なぜ今W.A.S.P.なんだよって(笑)。

-はははは。「THE BULLET」("DISC-2"Track.15)は、EXODUSとかベイエリア・スラッシュ直系のクランチリフが特徴的ですね。

そうですね。この曲は安井いわく、昔の「UNDER CONTROL OF LAW」("DISC-1" Track.1/『outrage』収録曲)のころのOUTRAGEを今の自分のエッセンスでやったらどうなるか、みたいなことを言ってました。これは阿部が分析してたんですけど、3人時代を経て、チューニングを落としたあとのOUTRAGEの音になってると。パッと聴きはEXODUSとかを想像させるリフだけど、音階は3人時代を経た音だと言っていました。

-原点回帰っぽいフィーリングはありますね。

安井はそれがテーマで、ワイルドに行こう! という気持ちがあったみたいですね。3人時代は10年もなかったけど、30年という歴史の中で占める割合も大きいですし。昔、みんなで飲みに行くと、ANTHRAXの曲を歌いながら、箸をスティック代わりに動かしてましたから。橋本は子供のころから歌うことが好きだったと言ってたし、結局みんな音を出すことが純粋に好きなんですよ。