DISC REVIEW
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激しく切なく美しく。秋ツアーを前に彼らが発表したのはライヴ映えしそうな楽曲たちを揃えたシングルとなる。yo-ka(Vo)の憂いと色気をたたえた歌、佳衣(Gt)がピッキング・ハーモニクスを交えながら鳴らすギター、翔也(Ba)が響かせるドライヴしたベース・フレーズ、達也(Dr)のキメ、シンコペを効果的に織り込んだドラム・プレイ。これらがふんだんに詰め込まれた表題曲は、冷たすぎて触れると火傷をしかねないドライアイスのような温度感を持ったある種の冬ソングだ。愚民の称号を与えられている、DIAURAフリークたちに向けたられた歌「愚踊」に漂うのは爛れた高揚感。詞も曲もyo-kaが手掛けている「STARRY INFERNO」(※通常盤のみ)は、ライヴでの暴れ曲になることが必至だろう。ツアーの予習復習には最適な音源かと。 杉江 由紀