DISC REVIEW
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過去2作品から選出したリテイクによる1stアルバムを経て、早くもニュー・シングルが到着。今作は彼らの現在地を示し、いい意味で予想を裏切る作風に仕上がった。特に表題曲は約5分の大作で、奇天烈な展開で聴き手を煙に巻くようなユニークさに富んでいる。音風景を半ば強引に変化させながらも、騒げて踊れるパートも用意され、何よりポップ性もちゃんと織り込んでいる点がいい。非常に中毒性の高い楽曲だ。「Mashed Potatoes」はファンキーなノリと極悪メタルコアを混ぜ合わせた曲調だが、どこかファニーな愛嬌が垣間見える。「Let it Die~Requiem of my Soul~」は今作の中ではかなりキャッチーな曲で、懐かしいミクスチャー・ロックの雰囲気を放つ。全3曲、一筋縄ではいかない個性が際立っている。 荒金 良介