DISC REVIEW
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"5th Bright Side Album"と命名されたこちらは、ドーパのポップ・サイドに光を当てた作品だ。冒頭を飾る「Traffic jam」からホーンを大量導入し、キャバレー感さえ漂うアッパーな仕上がりで驚いた。そう、これまでも明るいテイストは積極的に取り込んでいたが、今作ではさらに振り切った陽光ぶりを魅せつけ、新境地を開拓した魅惑の楽曲が並ぶ。スパニッシュ風のギターで味つけられた「Mexican Pizza」もユニークだし、贅肉を極力削ぎ落とした「Do the HUMAN」のクールなサウンドも実にかっこいい。そして、最も振り切っているのは「Heart of Earth」だろう。改めてEyegargoyleの歌唱力の高さにビックリする一方、トロピカルな南国感に溢れたアレンジが見事にハマッている。素晴らしい。 荒金 良介