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INTERVIEW

Ailiph Doepa

2016.07.21UPDATE

2016年07月号掲載

Ailiph Doepa

Member:アイガーゴイル(Vo) レッドジブラ(Ba) パプリカパプリコ(Gt) ドナルディーケチャップ(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-前作(2016年5月リリースの1stコンプリート・アルバム『Ailiph Doepa』)は集大成な内容でしたが、周りの反応はどうでしたか?

アイガーゴイル:6年の活動の中で作ってきた曲を入れましたからね。ある意味、第一章の終わりみたいな。周りからは"音がいいね!"って言われました。初期の荒々しさが削れてかしこまった音源だったんですけど、反応がすごくいいです。

レッドジブラ:もともとAiliph Doepaを聴いてくれてた人たちが前作を広めてくれたみたいで、歌が聴きやすくなったと言われたんですけど、それは録り直したおかげかなと。前作を機に、音楽的に評価してくれる人が増えましたね。

ケチャップ:前作で音像もクリアになったから、"あっ、こんなことをやってたんだ"って。

パプリカ:俺は友達がいないから、反響が入ってこなくて。でも、そういう反応で良かったです。

-そして、今作は作風も音像もかなり変わりましたね。

アイガーゴイル:今回は全部ラインで録ったんですよ。前作はアンプで録ったからバンド感のある仕上がりだったけど、今作は"MARS"だから、冷たい音にしようと。

-"MARS"="冷たい"イメージですか?

アイガーゴイル:いや、わからないけど(笑)。サウンドをもっと洗練させたくて。

レッドジブラ:「MARS」(Track.1)は前作のレコーディングのときにすでに録っていたけど、新作として練り直したくて、5月にまた録り直したんですよ。それで、「MARS」に合わせて他の2曲の音も調整しました。だから、前作と比べていい音になったと思います。

アイガーゴイル:これから先の音作りという意味でも基準ができたかなと。曲も歌詞が聴き取れるアプローチになっているので、それもでかいですね。「MARS」はバンド史上、最高にド変態で完全に展開が狂ってます(笑)。行ったきり帰ってこないですからね。その代わり、他の2曲はわりとシンプルな曲作りでバランスを取りました。「MARS」でドーッと疲れて、他の2曲で立ち直ってもらおうと(笑)。

-「MARS」はすでにMVも公開されてますね。

アイガーゴイル:今話題の火星まで行ってきました(笑)。俺らがMVを公開した2日後に"スーパーマーズ"(※火星が地球に最接近する日)が来たから、"わっ、これマジやん!"って。

-宇宙に興味はあるんですか?

アイガーゴイル:俺は、宇宙や大自然に思いを馳せる系男子なんで。家に帰ったら"アニマルプラネット"しか観ませんから(笑)。

-「MARS」は新境地というか、以前とまったく違う曲調ですね。

アイガーゴイル:次もこんな感じで来るのかと思いきや、また違うタイプの曲を出すという。これからは"なんでも屋さん"というか、どんな方向からでも攻められるバンドになりたいんです。ファンク、ジャズ、ミュージカルあり......それらをうまくAiliph Doepaとしてまとめようと。「MARS」は最近できた曲なので、昔とはまた感性が違うから。

-「MARS」はいわゆるリード曲とは真逆を行ってますね。

レッドジブラ:サビがないですからね(笑)。

-曲の取っ掛かりはどこから?

アイガーゴイル:ある日ふと、"MARS"という曲を作ろうと。タイトルがいいと、曲も追いつくんですよ。食べ物やネイチャー系の曲名は、キラー・チューンができるんです。だから、「Mashed Potatoes」(Track.2)もバンド史上最高に気持ちを乗せて歌ってます。普段はリリックにメッセージを込めないけど......ここだけの話、失恋ソングなんですよ。"ここ"って、激ロックだけの話(笑)。