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INTERVIEW

Ailiph Doepa

2018.10.02UPDATE

2018年10月号掲載

Ailiph Doepa

Member:アイガーゴイル(Vo) レッドジブラ(Ba) パプリカ パプリコ(Gt) ドナルディー ケチャップ(Dr)

Interviewer:荒金 良介

Ailiph Doepaが約4年ぶりになるニュー・アルバム『OXYGEN』を完成させた。これまで『MARS』『BONUS』、『AIR』と強力シングルを積み重ね、様々な仕掛けを施し、ファンやリスナーを開拓してきた彼ら。今作は全14曲中、完全未発表の新曲6曲という形となり、改めて通して聴くと、楽曲に込められた感情の密度と音楽の情報力に圧倒されるばかりだ。1曲1曲がシングル表題曲並みの濃さを誇る楽曲がずらりと並んでいる。また、今年は"DEAD POP FESTiVAL 2018"にオーディションから勝ち抜いて初出場を果たすなど、バンドにとっても大きなチャンスを掴んだ飛躍の年になった。それを含めて、メンバー4人に話を聞いた。

-今年はオーディションを勝ち抜いて、"DEAD POP FESTiVAL 2018"(2018年6月30日、7月1日に川崎市東扇島東公園で開催されたSiM主催フェス)の2日目"CHAOS STAGE"に初出場しましたけど、すごく盛り上がってましたよね!

アイガーゴイル:そうっすね。朝イチからこんなに人がいるとは思わなくて。リハのときにも知ってるお客さんの顔もちらほら見えたし、出番前にSiMが挨拶に来てくれて、ちゃんとしているんだなと。で、いざやったら、人の海ですげぇ景色だなって。あとはよく覚えてないですね(笑)。

レッドジブラ:デッドポップ("DEAD POP FESTiVAL")は2ステージが向かい合ってる特色もあるのか、お客さんも容易に観ることができるし、あと、SiMが全バンドに声を掛けているから、お客さんも全バンドをちゃんと観ようとしてる人が多い印象で、"イントロだけ聴いて観に行きました!"と声を掛けてくれた人もいました。最初に出ることができたフェスがデッドポップで良かったです。打ち上げでもうちの向かいのステージでサウンド・チェックをしていたフォーリミ(04 Limited Sazabys)のGEN(Ba/Vo)さんから"曲の展開、ヤバいね"って声を掛けてもらいました。

パプリカ:本当に楽しかったですね。

ケチャップ:野外ステージに立ちたいという野望があったので、楽しかったけど......ステージ袖でSiMのメンバーが観ていたので緊張しました(笑)。ただ、憧れの景色が見れたのでそれは嬉しかったですね。

-レッドジブラさんもブログ内でデッドポップの感想を長文で綴ってましたけど、唯一毎年オーディションに応募しているフェスだったみたいですね?

レッドジブラ:そうですね。特にあの日のお客さんのリアクションが想像以上で、客観的に見たらわけのわからない音楽だけど、"初見でも伝わるんだな!"って感じました。あと、あの日は物販の売り上げもすごくて、全部売り切れちゃう勢いだったので、嬉しかったですね。

アイガーゴイル:ラババンが死ぬほど売れました(笑)。

レッドジブラ:そもそもキッズに観てもらう機会がなかったんですよ。今まではライヴハウスに毎回来てくれるお客さんに向けてやってましたからね。フェスのお客さんっているじゃないですか? そういう人に観てもらうのは初めてだったから、いい機会になりました。

-Ailiph Doepaの音楽は若いファンに届けば、確実に刺さりそうですね。SiMのMAH(Vo)さんがブログで"変態ラウドロック"、"難解さより楽しさが勝るバンド"と、ドーパ(Ailiph Doepa)の音楽性を的確に表現してて。

レッドジブラ:ずっと前から知ってくださってたみたいで。5年前ぐらいに大阪のライヴハウスで、僕らのライヴを観たことがあったそうです。GODRi(SiM/Dr)さんも覚えてて、下の世代をちゃんと見ている先輩は偉大だなと。

-フェス出演という大きなチャンスを得て、今作『OXYGEN』はいい流れでリリースになりますね。まず作品を作るうえでヴィジョンはありました?

アイガーゴイル:『MARS』(2016年リリースの2ndシングル)、『BONUS』(2017年リリースの3rdシングル)、『AIR』(2018年エア・リリースの4thシングル)とシングルを出して、曲も溜まってきたので、そろそろアルバムを出さなきゃいけないなって。去年から『AIR』というこの世に存在しないエア・シングルを出して、それを引っ提げてツアー("AIR TOUR")を回ったんですけど、それがお客さんにあまり伝わってなくて。物販で"「Machu Picchu」が入ってるCDないんですか?"と聞かれて。

-そうでしたか(笑)。

アイガーゴイル:今作は今までと違って、風呂敷を広げまくってます。1曲を聴いただけでは、ここからどういう方向に行くのかわからない内容になってますからね。なので、今後を楽しみにしてもらいつつ、今回はバンドとして新たな局面を見せた感じですね。14曲中8曲は既発になりますけど。