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INTERVIEW

Ailiph Doepa

2020.12.16UPDATE

Ailiph Doepa

メンバー:Eyegargoyle(Vo) Paprika Papriko(Gt) RedZibra(Ba) Donaldy Ketchup(Dr)

インタビュアー:荒金 良介

Ailiph Doepaが結成10周年を迎え、なんと2枚同時にフル・アルバムをドロップ! その中身は"4th Dark Side Album"『Exormantis』、"5th Bright Side Album"『Plasma~the world~』と明確にサウンドの方向性を色分けし、前者は変態っぷりを重視したヘヴィ・ロック、後者はシャウト、デス・ヴォイスなど極悪要素を封印したポップな楽曲が並ぶ。とはいえ、どちらも一筋縄ではいかない超中毒性の高いドーパ(Ailiph Doepa)ワールドが広がっている。一度踏み込んだら後戻りできない、ラウドなのにキャッチーな魅力を放ち続ける2枚の作品について、メンバー4人にじっくりと話を訊いた。

-前シングル『Cocoon』(2019年リリース)から予兆はありましたが、今作は2枚同時フル・アルバム発表となりました。そもそもこのアイディアはいつ頃から?

RedZibra:わりと前からありましたね。 Eyegargoyle:『OXYGEN』(2018年リリースの3rdアルバム)で1曲ごとにコンセプトが違う闇鍋的に盛り込んだ1枚を出したから、次はどうしようかなと。『OXYGEN』は曲ごとに好き嫌いもあったから、激しいものが好きな人、ポップなものが好きな人と方向性を両極端に分けたアルバムを出したら面白いかなって。

RedZibra:2枚組を作りたいとずっと言ってたよね?

Eyegargoyle:うん、ほんとは2枚組仕様のアルバムを出したい気持ちもあったけど、あえて4th、5thアルバムと分けて出そうという。

-GUNS N' ROSESの『Use Your Illusion I』、『Use Your Illusion II』みたいに?

Eyegargoyle:いや、L'Arc~en~Cielの『ark』、『ray』のほうですね(笑)。ただ、ここまで時間がかかったから、作り始めた当初の思いはあまり覚えてなくて。コロナがなければ10月に出したかったんですよ。たまに"ドーパが新曲ワーッと出してる、コロナのおかげだ"みたいなコメントを見かけるんですけど、いや違うよ! って。逆にコロナのせいでレコーディングが止まったり、普通に食らいましたからね。

Ketchup:ドラム録りは真っ二つに分かれて、レコーディングはコロナ前とあとになりました。

Eyegargoyle:『OXYGEN』のエンジニアの方が連絡つかなくなって、本当は2枚のアルバムをひとりの人に手掛けてもらうつもりだったけど、闇盤(『Exormantis』)と光盤(『Plasma~the world~』)でエンジニアの人が違うんですよ。

RedZibra:音の方向性もいい意味で変わったので、良くなりました。

Eyegargoyle:そのおかげで、新しいサウンドが生まれたのかなと。

-2枚のフル・アルバムを通して、いい意味でツルッと聴けました。お世辞抜きに素晴らしい作品ができましたね。

Eyegargoyle:去年の10月から曲を作り始めて、今年1月に完成させたんです。レコーディングはバタバタしたから、大丈夫かな? と思ったけど、エンジニアの力もあり良くなったなと思います。

RedZibra:アルバムごとにちゃんと形になったら、自分たちでもいい作品ができたなと感じてます。

Eyegargoyle:意外ともたれないし、闇盤もゴリゴリして変態なところもあるけど、『OXYGEN』よりも聴きやすいから。

-ええ、闇盤のほうもキャッチーで抜群に聴きやすくなっているなと。

Eyegargoyle:曲をいっぱい作る過程で、作り方が上手くなったのかもしれない。

RedZibra:どっちの作品もちゃんとサビがあるんですよ(笑)。『OXYGEN』の頃はがっつりしたサビが存在しなかったけど、今回はサビがあるから、それが聴きやすい要因かなと思います。ちゃんとサビを聴かせるために初めてコードを整理したんですよ。今までは彼(Eyegargoyle)の頭の中にあるものをそのまま出していたけど、エンジニアさんと相談して、そこもうまくいきましたね。

-以前は同じ展開は二度と繰り返さないみたいな意地も感じましたからね。

RedZibra:曲作りも柔軟になったんでしょうね。

Eyegargoyle:尖り続けることに疲れちゃって(笑)。「Galactic Kamadouma」(『Cocoon』収録曲)も聴きやすいし、その延長線上にあるのかなと。

-Paprikoさんはどうですか?

Papriko:コロナのおかげで練習はできましたね。しっかり考える時間ができたから。

RedZibra:レコーディング期間中のライヴも全部飛びましたからね。ズレ込んだおかげで、見直せた曲もあったんですよ。今まではコードとメロディがぶつかっても、それもドーパだってゴリ押しでしたからね。

Eyegargoyle:粗削りだった部分に理論が入ってきたのかなと。

-その心境の変化はどこから?

Eyegargoyle:単純に僕が大人になったからじゃないですかね(笑)。

RedZibra:彼は意識してサビをつけようと思ってるわけじゃないだろうけど、自然とそうなってきたよね。

Eyegargoyle:あと、曲を短くしました。『OXYGEN』はだいたい曲が長いんですけど、今回は3分台の曲も多いんです。光盤のほうはもう終わり? って感じですからね。

RedZibra:別に丸くなったわけじゃないけど......10周年もあり、視野が広がったのかなと。

-視野が広がったとは?

RedZibra:バンドを始めた頃は対バンとか全員認めてなかったし、売れてるバンドも嫌いでしたからね。

-はははは(笑)、そうでしたか。

RedZibra:それとは相反するものをやろうと。でも、だんだん仲良くなってくると、かっこいいところもわかるようになって。

Eyegargoyle:クラスで浮いてたやつが"友達もいいじゃん!"って。

RedZibra:最初はお客さんをドン引きさせようと思っていたけど、最近はお客さんも盛り上がってくれるから、そっちのほうが楽しいじゃんって。

Eyegargoyle:ライヴでお客さんが増えてきたから、せっかく来てくれる人にはおもてなししたい気持ちがありますね。今はライヴができないけど、ライヴ映えする曲も意識しました。

-Ketchupさんはいかがですか?

Ketchup:サウンド面ではレコーディングが途切れて、時間が空いたこともあり、流行りっぽいチューニングも取り入れたりいろいろ遊んでみました。コロナ前とあとで機材も変わりましたから試行錯誤しましたね。

Eyegargoyle:とにかく、今回の2枚のアルバムで俺らはブレるのが好きなんだということを顕著に表したくて。

Ketchup:ドーパ像をさらにガバガバと押し広げてね。

Eyegargoyle:逆にこれだけブレることができるバンドなんだぞ! って。