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INTERVIEW

ゆくえしれずつれづれ

2016.08.09UPDATE

2016年08月号掲載

ゆくえしれずつれづれ

Member:◎屋しだれ まれ・A・小町 英艶奴 子子子

Interviewer:吉羽 さおり

-前回の1stミニ・アルバム『Antino未deology』(2016年5月リリース)に続いて、今回は1stシングル『六落叫 / ニーチェとの戯曲』のお話なのですが、まずTrack.1の「六落叫」、このタイトルはなんと読めばいいんでしょう。

しだれ:これは、"Six Fall Roar"と読みます。わたくしたちは日本語読みで"りくらきょう"と呼んでいますが、正式には"Six Fall Roar"なんです。たぶんまだ、群青さん(※ゆくえしれずつれづれファンの総称)も正式な読み方がわかっていないと思います(笑)。ライヴでは4、5回披露していますが、"あの六のやつ"って言われてますね。

-ライヴでの反響はどうですか?

子子子:群青さんも、"好き"って言ってくださいます。

しだれ:最初のころは、泣いてる方も多かったんです。この曲は、ゆくえしれずつれづれのすべてを表していて。今年の5月に脱退したふたり(潮賽乃吉、想九里倫)のことも歌っているんです。

-それで、"六=Six"なんですね。

しだれ:そうなんです。メンバーの名前も歌詞にこっそり織り込まれていて。"右手に 想乃(その)"、"右手に 賽倫(さいりん)"は、脱退したふたりの名前をもじっているんです。それで泣いてしまう方も多かったんですけど、2回目、3回目とやっていくうちに、群青さんもアイドルのライヴによくある、いわゆる"MIX"(※ライヴの伴奏や間奏でファンが行う、曲を盛り上げるためのコール)を入れてくれることが増えてきて。こんな暗い曲ですが、楽しんでくださっているんです(笑)。わたくしたちも、それを見て嬉しく思っております。

-ちなみに、ライヴでは曲の説明はしているんですか?

しだれ:一切していないです。歌詞は一度だけ、オフィシャル・サイトで限定公開していたんですけど、今はもう見れなくなっているので。

子子子:それを見て、群青さんひとりひとりが自分で内容を読み取ってくれているんです。

-今回は、CDリリースされるシングルとしては1枚目ということで、ゆくえしれずつれづれのこと、その歴史をもっと知ってもらおうという思いがあったんですかね?

しだれ:うーん、知ってもらおう......というよりは。

小町:これがゆくえしれずつれづれの形で、私たちの隣にいるなぁって思う曲ですね。

子子子:自己紹介みたいな曲です。

しだれ:まだ自分でも噛み砕けていない、呑み込めていない部分もあって、"これがどういう曲です"というのは説明できないし、説明したくないと思っているんです。感じ方は人それぞれなので、それぞれで感じてほしいし、わたくしたち4人の中でもそれぞれの思いがあると思います。小町はわりと暗い印象がある?

小町:最初に歌詞と曲をもらったときは、ゆくえしれずつれづれそのもののことを歌った内容だったから、涙が出てきたんですけども。今はライヴで歌うときに、気持ち、強い意志が先に走っていっちゃって。それを身体が追いかけていく感じでライヴをしていますね。

-他のみなさんはどうですか?

艶奴:私は最初にデモと歌詞をいただいたときから、これは6人の曲なんだなというのがわかって。今、ライヴでも一番気持ちを込めて歌える曲になっていますね。すごく思い入れが深いです。

子子子:一番感情が込めやすいというか。自然にこもってしまうんです。泣いちゃいそうになるときもありますし、今日は強い気持ちで歌えるなっていう日もあります。

しだれ:最初に曲をもらったとき、わたくしは脱退したふたりのことをどう歌に持っていけばいいのかというのがありました。いるけど、いないというか......そこに改めて向き合わなきゃいけないときがきたんだなと思って、つらかったんです。歌うときも、時々つらくなります。脱退したふたりの人生は、もう別のところで始まっているんですけど、無理矢理でも連れていこうかなって。歌詞には"群青"という言葉も入っているので、群青さんなしには歌えない曲だなと思っています。

-メンバーが変わったのは、ゆくえしれずつれづれにとっては大きな出来事だし、大変な時期だったんですね。

しだれ:うん、そうですね。大変というより、つらかったです。一緒に頑張っていこうと思っていたメンバーが抜けて、新しく入って今度こそと思ったところでまた抜けて。脱退したふたりとも体調不良で、続けたかったのに辞めなきゃいけなかったから、それが一番つらかったんですよね。ふたりが辞めたかったのならそれでもよかったんですけど、そうじゃなかったから悔しくて。ただ今は、子子子と艶奴が入ってきてくれたので。

-そういう話を聞くと、これからも脱退したふたりのことも背負ってあげたいですね。今4人が頑張ることで、グループとして存続させて、意志を継いでいってあげたいというか。

しだれ:そうですね。ふたりも、絶対に見ていてくれると思うので。そのふたりに恥じないように続けていきたいです。