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INTERVIEW

"革命ロジック2024"激ロックステージ座談会

2024.05.07UPDATE

2024年05月号掲載

"革命ロジック2024"激ロックステージ座談会

下北沢LIVEHOLIC主催のサーキット・イベント[LIVEHOLIC presents. "革命ロジック2024" supported by Skream! & 激ロック] が5月19日に開催となる。音楽メディアとライブハウスがタッグを汲んだ、感度の高い早耳リスナーと現場主義のライヴ・ファンに向けた次世代型ロック・サーキットと謳うこのイベント。今年よりシャングリラを加えた下北沢10会場のライヴハウスに、バンド、シンガー・ソングライター、アイドル、DJなど様々なアーティスト107組が出演する。ここではReGを舞台とした"激ロックステージ"に出演する5バンドのメンバーが集結し、"革命ロジック"に向けての座談会を敢行。ジャンルもバラバラながら、同じバンドマンとして意気投合する異色座談会をお楽しみください!

Bubble Baby:奏(Ba)
ヒッチコック:八咫 烏(Vo)
HOWL:よっぴ(Gt)
KUROENA:koya(Dr)
THE MADNA:朋(Ba)
Interviewer:フジジュン
Photographer:清水舞

-まずはそれぞれ自己紹介とバンドの近況から聞かせてください。

朋:THE MADNAのベースの朋です。近況としてはワンマン・ツアー("THE MADNA TOUR'24 炎上光彩")中ですね。3月にシングル『BLAZE』をリリースして、自分たちはミクスチャー・ロックをヴィジュアル系でやっているんですが、今回は初心に帰るみたいな気持ちで、THE MADNAとしては初めての"THEヴィジュアル系"みたいなことをやってます。久々にヴィジュアル系って感じの服を着たら、こっ恥ずかしさもありながら(笑)、クオリティの高い王道ヴィジュアル系の作品ができて、今はそのツアー中で、それが終わったら次に向かおうという感じです。

よっぴ:HOWLのギターのよっぴと申します。本当はゆうと(Ba)が来る予定だったんですけど、足を怪我しちゃって......。ワンマン("HOWL LIVE 2024 『OVER』")が5月15日に控えてるんですけど、そこに間に合うかが怪しくてそわそわしてます。作品は去年の活動の主軸となっていたアルバム『PATHW●RD』を2月にリリースして、最新アルバムを広めるのが今年いっぱいの活動だと思っていますね。HOWLはどっちかというと"ヴィジュアル系じゃない"と言われることが多いんですが、他のジャンルに行くと"ヴィジュアル系だね"って言われて、居場所がないのが悩みなんですけど(笑)、それはそれで良しとして、自分らのやりたい音楽をやろうと思ってやっています。

koya:KUROENAのドラムのkoyaです。KUROENAはちょうどワンマン・ツアー("2ND ONE MAN TOUR")中で、去年も韓国でワンマン("KUROENA tour 한국편")をやって、今年も韓国のワンマンが決まってるんですけど。僕たちはSNS発信のバンドで、メンバーそれぞれのジャンルも育ちも違うので、"やりたいことを全部やろうぜ!"みたいな感じで、どの音楽シーンも攻めてやろうって覚悟でやってるんです。メタルっぽい曲も爽やかロックもツイン・ペダルの曲もあるんで、結構聴き応えあるんじゃないかな? と思います。サーキットとか対バンとかには今まで一切出てこなかったんですけど、今年から攻めて出ようかな? と思って、お邪魔させていただきます。

-サーキットや対バンはあえて避けていたんですか?

koya:もともとSNSのバンドだったんで"やるならワンマンで突っ切っていこうぜ!"って感じだったんですけど、いろんな仲間やバンドと出会って高め合いたいという気持ちもあるし、いろんなバンドと勝負してみたい気持ちもあって出演することにしました。リリースはシングルを都度出しているのと、ワンマンだとSNSで注目いただいたカバーの曲をやったりしてるんですが、あまり目立ったリリースはしていなくて、ライヴを楽しんでもらうというのを一番の目的にしていて。僕ら、ツアー・タイトルも付けずにライヴをやったり、オリジナルもあってカバーもやったり、とにかくやりたいことを全部やって自分たちの色を出していければと思っているんです。

-既存のバンドのフォーマットを完全無視して、自分たちのやり方でやってるんですね。

koya:うちのヴォーカル(大賀廉人)が結構頭のキレるやつで、"韓国でライヴやりたい!"とかいきなり言い出して、"マジでやんの!?"とか言いながらついていくと意外とうまくいって。血の気が引くこともありますけど、気合で乗り切ってます(笑)。

奏:Bubble Babyのベースの奏です。僕らは今、毎月シングル・リリースをしていて、3月に「TOKYO摩天楼」をリリースして、4月に「この道の果てで」をリリースしました。ライヴは"2025年1月に下北沢SHELTERでワンマンをやりたい"って話してて、下北沢でのツーマン・ライヴ("Bubble Baby presents『ON GYAO 2024』")を年内に3本控えてて、縁のあるバンドと対バンをやってます。Bubble Babyは2022年に結成して、ライヴをやったんですけど、ヴォーカルのRude-αがラッパーで、かなりヒップホップに染まりきった人間がバンドのことをイチから学ぶってところに面白さと難しさがあって。未だに悩み続けながらやってるんですけど、"これだ!"っていうのが見つかったときにBubble Babyが完成すると思って、今は遊びながら楽しみながら一番いい形を探しているところです。

八咫:ヒッチコックのヴォーカルの八咫 烏といいます。6月12日に3rdミニ・アルバム『サリドマイド』をリリースさせていただくのですが、それに伴うワンマン・ツアー("ヒッチコックワンマンツアー『帝王切開』")が6月から控えてて、ツアー・ファイナルの全曲披露ワンマンが、8月15日に目黒鹿鳴館で控えてます。ヒッチコックって見てわかる通り場違いな見た目をしてるんですけど、"THEヴィジュアル系"といった感じで、メンバーが名古屋出身でひと昔前の"名古屋系"と呼ばれる先輩たちを意識したバンドなんです。だいぶ古臭いことをやってると思うんですけど、昔から継承されている大切なものは削らず、今の形にブラッシュアップした形でやらせていただいてて。ヴィジュアル系の人たちって、売れちゃうとメイクが薄くなったりするんですけど、僕らはどんなに大きくなっても今のスタイルを変わらずにやり続けようと思っていますし、こういうオール・ジャンルのイベントだと良くも悪くもヴィジュアル系を感じさせられるという自負はあります。

-ではそれぞれ、"革命ロジック"に誘われての感想や意気込みを聞かせてください。

朋:サーキットやフェスはヴィジュアル系含め、いろいろ出てるんですけど。普段からヴィジュアル系に限らず、いろんなイベントに出ていて、異種格闘技っぽい感じも慣れてはいるので、今まで培ってきたことがこの日に出せればいいなと思ってます。あと、激ロックさんに洋服(GEKIROCK CLOTHING)のモデルをやらせていただいたり、個人的にもお世話になってるんで、しっかり盛り上げて恩返しできればいいなと思いますね。

よっぴ:僕はTHE MADNAさんと対バンできるのがめちゃめちゃ嬉しくて。大好きで何回か観に行かせてもらってて、ちょっと緊張するんですけど、すごく楽しみです。1回だけ対バンさせていただいたんですけど、ヴォーカルの涼太さんがお休みしていて。今回はうちのベースが出られるかわからなくてヒヤヒヤしてるんですけど(笑)、すごく楽しみです。

-よっぴさんはTHE MADNAにどんな印象を抱いてるんですか?

よっぴ:少しだけ近い先輩だなと思っていて。僕たちはちょっとかわいらしいというか、幼い印象なんですけど、THE MADNAさんは洗練されていて僕らもあんなふうになっていけたらいいなと考えています。

朋:HOWLはヴォーカルさん(真宵)がサポートでいろいろやっててライヴで一緒になることも多いんですけど、歌がすごくお上手で。やっとHOWLで歌ってる姿が観られるなっていうのを僕も楽しみにしています。

-タイムテーブル的には、HOWLからヒッチコックを挟んでのTHE MADNAです。

八咫:そうですね......HOWLさんもTHE MADNAさんも同じヴィジュアル系でもジャンル的に全然違うんですが、HOWLさんは何回か対バンさせていただいてますし、THE MADNAさんはうちのベース(宵)が朋さんのことがすごく好きで、新しい音源が出るたび聴かせてもらっていて。

朋:そう、僕が前にやってたDADAROMAってバンドのときに手伝いに来てもらったりしてて、以前から知ってたんです。

八咫:そうなんですけど僕ら、こういうスタイルなんで緊張しますね。ポップなヴィジュアル系や爽やかなバンドとやることもあるんですけど、ヒッチコックはそういうのに合わせないので、初めて観られる方はぶっちゃけ引くと思うんです。"気持ち悪い"とか、"嫌だ"って思う人も多いと考えていて。

-わはは(笑)。でも逆に"ものすごく好き"って人もいるかも知れない。

八咫:もしかしたらいるかも知れないですけど、ヒッチコックは引かれるのが正解なので。何せ、こんな人形抱いてますしね(笑)。

奏:ライヴにその人形って出演するんですか?

八咫:この子はサリーちゃんっていうんですけど、今回のアルバム『サリドマイド』から生まれた子で、ワンマン・ツアーは一緒に回ろうと考えてるんですが。まだワンマン・ツアー前なのでどうしようかな? と思ったんですけど、こういう話ができたんで、この日は特別連れてきてもいいかな? と感じてます。

奏:ライヴ中は抱っこしてるんですか?

八咫:この子には基本、寝ててもらおうと思います。まだ首も座ってないんで(笑)。