DISC REVIEW
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夏の風景や情景には、刺激的なエナジー・ドリンクの類いよりも、白地に水玉模様のデザインが目を引く例の乳酸菌飲料や、爽やかな青と白のパッケージが青春のイメージと重なるスポドリのほうが断然似合う。フロントマン 涼太(Vo)いわく"夏ソング"となる表題曲は、THE MADNAが前作シングルやアルバム『ElecTЯiP』で見せてきたエキセントリックなアプローチや、刺々しい音像とは一線を画するすっきりとした喉越しが特徴的。ノスタルジックで感傷的な"あの夏の想い出"を描いたかのようなこの曲から感じるのは、普遍性にほかならない。虚無スポットとして有名な、かのモール505で撮影されたMVに漂う風情もまたいい。 杉江 由紀