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LIVE REPORT

Bubble Baby

2024.04.25 @下北沢SHELTER

Writer : フジジュン Photographer:Leo Kosaka

結成2年目を迎えたBubble Babyが、2025年1月26日に決定している下北沢SHELTERでのワンマン・ライヴに向けて行うツーマン・イベント"Bubble Baby presents 『ON GYAO 2024』"を開催。第1回目の対バンは盟友であるSee You Smile。

"今日は大好きで大嫌いな友達、Bubble Babyとツーマンです。よろしく!"とRui(Vo)が叫び、ど頭から手加減なしの攻めのステージでフロアをブチ上げたのは、先攻で登場したSee You Smile。"ライヴハウスに俺は愛がある。来てくれたみんなに愛がある。その愛を大きくしてBubble Babyに繋ぎたい"と「Shining」でジャンプを合わせると、「Tropical Days」で沖縄の風を吹かせて、Bubble Babyとの対バンを思い切り楽しむ彼ら。

「Calm Me Down」ではRude-α(Bubble Baby/Vo)を迎えての息の合ったコラボでフロアを沸かすと、"あいつすごいんだよ。俺の中では数少ないカッコいい友達です"と賛辞を贈ったRui。"せっかくのロング・セットなので、普段やらない曲も持ってきました"と熱い気持ちを届けた「From Far」から終盤戦に突入すると、ラストは「Teenagers」、「The Anthem」、「Superman」と人気曲を畳み掛け、拳を突き上げて大合唱するフロアをぐっちゃぐちゃに掻き回してフィニッシュ。Bubble Babyにバトンを繋ぐ。

"始めようぜ、革命前夜!"と煽るRude-αのフリースタイル・ラップと、軽快でビート感あるバンド演奏でライヴがスタート。パーティー感満点の最高に楽しい空間を一瞬で作り上げたBubble Baby。彼らのライヴを観るのは初めてだったが、まず驚かされたのが楽器隊の高い演奏力! 元ACE COLLECTIONの奏(Ba)、天才キッズ・ドラマーとして知られたThe Winking OwlのKenT(Dr)、NO BRIGHT GIRLのQ汰(Gt)と、オール・スターが集ったこのバンド。Rude-αのフリースタイルに続けとQ汰のテクニカルなギターから奏の重厚なベース、そしてKenTの圧巻のドラム・ソロへと繋ぎ、それぞれが強烈な存在感を示すと、フロアから大きな拍手と歓声が起きる。

"遊ぼうぜ!"と「Sleepy Forever」でど派手にブチ上げてピースを送ると、"まだどこでもやったことない曲、やっちゃっていいですか?"と新曲を披露。さらにアップテンポな「Don't You Fake It!?」と続き、Rude-αが魂の吠え声を上げる。とにかく自由でヤンチャなライヴ・スタイルで、オーディエンスをぐいぐい引き込むステージが楽しすぎて、ニヤニヤが止まらない。

"去年か? 東京での初めてのライヴを(下北沢)SHELTERでやったんだけど、また同じようにライヴができることを嬉しく思います。来てくれてありがとう"と会場や観客への想いを語ったMCでは、メンバーそれぞれの音楽ライフが決して順風満帆じゃなかったことを言い、"俺たちから音楽取ったら、何も残らんのよ! ビジネスでも遊びでもファッションでもなく、音楽は俺の人生なんだよ"と覚悟も語ったRude-α。"この街に大どんでん返しかましにやって来たんだよ! 行こうぜ"と始まった「TOKYO摩天楼」に込めた熱い思いに、"彼らなら絶対やれる!"と確信。

「後悔してやらねぇよ」、「陽は君の為に」と聴かせる曲が続いて真摯なメッセージを届けると、「Highway」で美しい歌と演奏を聴かせ、序盤とは異なる角度からバンドの魅力を見せた彼ら。MCでは人懐っこい沖縄弁でSee You Smileとの深い関係などを語ってオーディエンスとの距離を縮めると、"俺たちらしく、熱を込めたライヴを残りの曲でやります"と宣言。

「Player」でオーディエンスと歌声や手拍子を重ねると、俺たちの歌「泡唄 - Our Song -」で心を重ね、"調子いいやつ、ステージまで上がってこいよ!"と煽り「Violet」へ。Rude-αがフロアに飛び込み、会場中が一丸となってクライマックスを作り上げた終盤戦。"最後はこの曲で大事なことを伝えたい"と熱いメッセージを送り、「この道の果てで」を披露。"俺はようやく、今始まったところなんだよ"と告げる、Bubble Babyの伝説はまだ始まったばかりだ。

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